担当者 | 大下 茂教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [観光経営学科] | |
科目ナンバリング | ECP-401 |
新型コロナウイルスの感染拡大により、観光関連産業や観光地域は苦境に直面している。一定の制約が課される生活の中で、あらめて「観光」のもたらす意義・意味が問われている。まさに、この新しい生活様式に即した新しい観光への取組みが求められ、観光関連産業や観光地域においては、長期的展望を見据えた備えが必要となっている。
本講義は、3年間の観光学や観光経営に関わる講義における学びを総合的な視点から「これだけは知っておきたい観光経営学」「これからに活かす観光経営学」を主題として総括的な観光経営学の知識の振返りと思考を深めることを目的として開講するものである。
春学期においては、東京都の離島の一つである三宅島を対象に、これまでに学んできた基礎知識をもとに対象地域への適用を通して「人に学ぶ」「産業に学ぶ」「地域に学ぶ」の3つの視点から、観光学と観光経営学の基礎知識の総括を行う。なお、受講生は約100名を上限とし、受講希望者が上限を超えた場合は抽選とする。
①特定の観光関連産業や観光地域において「人に学ぶ」という視点から現状の問題点とその対応を総括的に説明することができる。
②特定の観光関連産業において「産業に学ぶ」という視点から現状の問題点とその対応を総括的に説明することができる。
③特定の観光地域において「地域に学ぶ」という視点から現状の問題点とその対応を総括的に説明することができる。
①振返り小テストによる評価が60%(前期期間に3回実施;各回20%として評価)、期末テストを40%として評価する。
②期末試験は、テキスト並びに配布資料の持ち込みは「可」とする。
③公休理由がある場合、小テストをレポート提出に替えることもある。
④毎回の講義の後の質問に対しても、総括講義への意欲として評価の対象とする。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『三宅島観光白書 三宅島学』 | 大下茂・大森哲至 | ミライカナイ |
参考文献 |
講義中に関連するインターネットのサイト情報等を提示するので、事後に各回のテーマに関連した振返り学習をすること。また、各回の最後に、次回のテーマを提示するので、事前にテキストの関連ページを予習した上で、ポイントメモを作成の上で講義に臨むこと。
・本講義は、春学期と秋学期とを連続して受講する通年の授業である。秋学期においては、観光学と観光経営学の知識と理解を深めるため、近代国家経営における観光の役割や国際観光への取組み等を通じて、これからの観光事業と観光地域のあり方について考える講義を用意している。
・講義の妨げとなる行為をつつしむこと。特に私語は退席を願い、評価の減点対象となるので留意してほしい。
・社会で求められる人材は、問題解決できるスキルよりも、問題発見のできる人材であることから、問題意識をもつ受講者の質問は歓迎する。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 【オンライン】授業の全体構成・観光学と観光経営 |
第2回 | 観光のもつチカラ(第1章) |
第3回 | 観光の志向と実態~様々な観光データ・アンケート |
第4回 | 三宅島観光の実態(第2章)+振返り小テスト |
第5回 | 三宅島の成り立ち(1)・第3章~現地調査の視点と方法 |
第6回 | 三宅島の成り立ち(2) ・第3章~地域の履歴と資源 |
第7回 | 観光危機管理・三宅島の噴火の歴史(第4章)+振返り小テスト |
第8回 | 三宅島の観光の特徴(1)・第5章~編集する視点 |
第9回 | 【オンライン】三宅島の観光の特徴(2)・第5章~環境 |
第10回 | 三宅島の観光の特徴(3)・第5章~歴史・文化 |
第11回 | 日本の観光の取組み・東京都の観光の取組み(第6章) +振返り小テスト |
第12回 | 観光による地域づくりプランの描き方 |
第13回 | これからの三宅島(第7章) |
第14回 | 新しい生活様式に即した新しい観光地域づくりの行方(第8章) |
第15回 | 総括~観光学・観光経営学の地域への適用の極意~期末テスト |