授業の概要（ねらい）

　大学の4年間に学んだことは，その後の人生に大きな影響を及ぼします．大学を卒業し社会へ飛び出すと，否応なく現実の経済社会に直面します．刻々と変化する経済社会を理解し，それにうまく対応しようとしたとき，力を発揮するのが経済学です．これまで学んできた経済学は，「学問のための学問」で，「現実経済では役に立たない」と考えていませんか．経済学は現実経済を分析するための強力なツールです．経済学を自分のものにすると，これまで何となく見ていた経済ニュースに立体感が生まれ，見落としていた存在に気がつき，さまざまな経済事象が頭の中でつながってくるはずです．
　本講義では，皆さんが社会へ出る前に現実の経済社会を見る目を養うことに主眼を置き，現実の経済社会で起こっている事象について経済学を用いて解説します．すなわち，現実の経済社会を経済学で分析することを通じて，生きた経済学と，生きた現実経済を同時に学びます．グローバル化が進展した現代では，世界各国の経済事情を知らずに日本経済を語ることは困難です．そこで，日本経済だけでなく，世界で現実に起こっている経済事象を理解することで，グローバルな視点から日本経済を見る目を養うことを目標とします．

授業の到達目標

（１）経済学部生として知っておくべき経済学のエッセンスを学びなおし，確実に自分のものにする．
（２）社会人になる前に現実経済への感度を高め，グローバルな視点から日本経済を見る目を養う．
（３）日本経済の現状と課題を理解し，それらに対する政府や中央銀行の経済政策の影響について分析する力を身につける．

成績評価の方法および基準

授業内小レポート（不定期）40％と期末小論文60％で評価します．

教科書・参考文献

準備学修の内容

（１）教科書を用いませんが，毎回，講義資料を授業前にLMSに掲載しますので，事前に目を通して，問題意識を持って授業に臨むこと．
（２）講義資料をプリントアウトして授業に持参し，授業中の説明を書き加えながら理解を深めることが望ましい．

その他履修上の注意事項

（1）「総合経済Ⅰ」と「総合経済Ⅱ」の連続履修を基本とします．
（2）講義中の私語などの迷惑行為は厳禁です．

授業内容