担当者 | 吉田 浩二教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [教育文化学科] | |
科目ナンバリング | ENL-303 |
英語という言語を探求する学問である英語学には、実に様々な分野があります。この講義では、それらのうち発音・発話に関わる分野である、音声学・音韻論を紹介していきます。かなり専門的な部分も含まれ、理屈を理解するのは難しいかもしれませんが、英語を学習する上でのヒントとして生かしてもらえたらと思います。
様々な音変化については、(受講者数にもよりますが)ペアワークやプレゼンテーションを行い、実際に発話・発表する場を設けたいと思います。
言語学の知見を、効率的な英語学習に役立てることをめざします。具体的には、
1. 発音記号を理解し、辞書で単語を調べた際に、おおよその読み方が分かる。
2. 日本語の音声と英語の音声の主な違いを認識する。
3. 自然な速度の発話において見られる、音の連結現象等を理解する。
平常点(=授業に対する積極的な関与、提出物など)50%、期末試験50%で評価します。試験には、教科書・ノート・参考書・配布プリント・(紙製の)辞書など、ほぼすべて持ち込み可です。ただし、スマホなど通信機器・電子機器類は禁止です。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 大学英語ディクテーションのエッセンス | 松居司 他 | 朝日出版社 |
参考文献 | 『現代の英語学シリーズ ②音声学 』 | 安井 泉 | 開拓社 |
原則として予習は不要です。基礎知識がない状態でこの分野の参考書を読んでも、徒に時間がかかるだけで、非効率的だと考えます。まずは、授業に集中して取り組み、復習に力を入れてください。その後、図書館の参考書を利用して発展学習をすると、より理解が深まり大学生らしい勉強になります。
欠席した場合は、次回の授業時にプリントを配付します。それ以降になると、通常処分してしまいますので、友人に頼んで見せてもらう、あるいは、代わりに受け取ってもらうなどして下さい。
なお、指定教科書は第8回目の授業から使用しますので、学内書店における販売開始は5月末頃の見込みです。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 英語学とは 英語学の諸分野 *この回は、LMSを用いて行います。 |
第2回 | 音素と音素記号、発音記号、IPAリテラシー |
第3回 | 母音(1) 短母音 |
第4回 | 母音(2) 長母音・二重母音 |
第5回 | 子音(1) 有声音と無声音 |
第6回 | 子音(2) 調音部位による分類 |
第7回 | 子音(3) 調音方法による分類 |
第8回 | 音変化(1) 短縮 |
第9回 | 音変化(2) 連結 |
第10回 | 音変化(3) 消失 |
第11回 | 音変化(4) 脱落 |
第12回 | 音変化(5) 同化 |
第13回 | 音変化(6) 弱化 |
第14回 | まとめと期末試験 |
第15回 | 強勢・音調 *この回は、LMSを用いた補講になります。具体的な日程は、授業中に説明します。 |