産業・企業演習Ⅱ
担当者
単位・開講先選択必修  2単位 [国際経済学科]
科目ナンバリングSEM-402

授業の概要(ねらい)

・産業と企業の基本を学び、社会での実践に役立つ知識を身につけたい。
・社会や生活、企業や仕事のしかたが大きく変化しています。変化を正しく見極め、適切に対応してゆくために必要な
基本的な知識と考え方を身につけてゆきたい。
・第4次産業革命と呼ばれる社会の大変革が起こっています。ビッグデータを吸収し、必要なデータを採掘して答えを出す
AIの進化やIoTによる社会の変化は5Gの実用化によりそのスピードを増してゆくでしょう。
この授業では、アフターコロナやニューノーマルの時代を見据えて、経済・流通の現場で今何が起こっているのか、
起ころうとしているのか、研究し学んでゆきたい。
・流通産業をはじめとして各産業や企業の活動を研究して【企業】を見る目を培います。
・経済活動の主役は我われ「生身の人間」です。伝統的な経済学とともに「生身の人間」が行なう不可解な
経済活動のメカニズムを知り、実社会で役立つ「行動経済学」を学習したい。
「行動経済学」はもちろん「経済学」ですが、「ひと」や「自分」を知ることに役立つ「しあわせの経済学」です。
・現場で実際に起こっている事例を研究して実践型「マーケティングプロセス」を学修してゆきたい。

授業の到達目標

・情報収集力と判断力を身につけ、実際の社会で戦える人材を育てたい。
・社会の変化や産業・企業の活動の変化をつかみ、私たちの生活にどのような変化をもたらすかを理解できる知識を培う。
・実務に欠かせない「マーケティングプロセス」を理解し、学生諸君が自ら具体例を解説する力、創造する力を身に
つけること。
・私たちの周りで日々行なわれている経済活動とその変化を感じ取り観察して、その背景や流通的な側面、心理的な
メカニズムなどを理解するちからを身につける。
・実務的に経済活動をマネジメントするちからを養う。
・質の異なる複数の情報や課題を整理し、まとめ、優先順位をつけて解決の道のりを計画するちからを身につける。

成績評価の方法および基準

・授業内容を理解し、自分の考えをまとめ、他者に発信できる力を評価します。

・「授業の振り返り」を提出(自分の言葉で論じられているか。説得力があるか。)
 :45%+授業内小テスト(3回合計で):55%
1、「授業の振り返り」LMSで1週間以内に提出してください。(個別に先生からフィードバックします。)
2、小テストは第5講目・10講目・15講目に行います。各テスト前に各期間の授業内容の復習ダイジェストを講義します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献行動経済学入門リチャード・セイラー
訳者:篠原勝
ダイアモンド社
参考文献マーケティングの未来と日本フィリップ・コトラー
訳者:大野和基
(㈱)KADOKAWA

準備学修の内容

・「授業の振り返り」において各自が「キーワード」と考えるテーマについて研究し、自身の考えを整理し論じてください。

その他履修上の注意事項

・各回の授業内容は仮の計画であり、状況を勘案し、修正する可能性があります。

授業内容

授業内容
第1回・この授業の概要・評価方法の確認
・この授業で前期に講義したことの振り返り
・経済・産業・企業「キーワード」の確認
第2回・デジタルマーケティング
「ビッグデータとAI・アルゴリズム」・「データの管理者・利用者」・「データサイエンス」
第3回・デジタルマーケティング
「データマイニング(発掘・採掘)」・「プロファイリング(データによるターゲティング)」
第4回・ニューリテールとラストワンマイル問題・ロジスティクス
・SSCM(サステナブル・サプライ・チェーン・マネジメント)
・ESG投資
第5回・1講から4講の復習ダイジェスト
・授業内小テスト1
第6回・マーケットトレンド
・現状の経済活動の変化を確認
・今後(来年以降)の流通マーケットトレンドを予測する
第7回・産業・企業の「ニューノーマル」を考える
・今後(来年以降)の流通マーケットトレンドを予測する
第8回・最新の社会・環境問題キーワード研究
第9回・新技術とその可能性を考察する
・最新の経済・流通キーワード研究
第10回・6講から9講の復習ダイジェスト
・授業内小テスト2
第11回・実務者としての基本
・企業組織と機能、労働問題
・現状の課題とジョブ型雇用について
第12回・実務者としての基本
・今後の職場で最重要とされる能力「エモーショナルインテリジェンス」(感情的知能)について 
・リモートワークについての課題と変化
・「オフィス改革」・「ワーケーション」
第13回・実務者としての基本 
・発信力・プレゼンテーションの基本について
第14回・この授業の総括・確認
第15回・11講から14講の復習ダイジェスト
・授業内小テスト3