国際経済学特殊講義AⅡ
担当者落合  亮教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [国際経済学科]
科目ナンバリングECP-404

授業の概要(ねらい)

 本講義においては、近年著しい経済成長を遂げ、ダイナミックな経済変化が生じている東アジア地域に焦点を当て、国際経済の視点からその経済発展経験について学ぶ。あえて東アジア経済について学ぶ意義として、日本経済の今後引き続き成長ポテンシャルの高いといわれる同地域との関係の維持・強化は、中長期的な成長にとって不可欠であり、日本の産業界でも日常的にビジネス上の関係を持っている企業が非常に多い地域である。したがって、同地域の経済発展の歴史やメカニズムに関する知識を身につけることは、今後の変化を予測することにも役立ち、実社会に出た後でも役に立つものと思われる。
 本講義は上級者向けの内容であるため、単に事実を把握するのみではなく、なぜそのようなことが起きているのか、理論的に説明できるようでなければならない。したがって、データを含む実証的事実に加え、適宜国際貿易理論や開放マクロ経済学等国際経済学の基礎理論を用いつつその背景にあるメカニズムに関しても学ぶ。

授業の到達目標

 アジア経済の経済発展の経験とその教訓について、知識を身につける。さらに、それらの事実をより理論的に説明できるようになる。

成績評価の方法および基準

 出席状況も鑑みつつ、中間試験(40%)と中間テスト(60%)の結果に基づいて総合評価を行う。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献アジアに学ぶ国際経済学小浜裕久・深作喜一郎・藤田夏樹有斐閣アルマ

準備学修の内容

 翌週の授業までに調べておく内容について、各授業の最後に指示する。また、講義ではパワーポイントを用いて説明するが、その講義資料はLMSに掲載するため、不明な点はこれらを用いて再度復習すること。

その他履修上の注意事項

 本講義では応用経済学の一つである国際経済学の基礎理論についても学ぶことを柱の一つにしているため、その前提となる入門マクロ経済学Ⅰ、Ⅱと入門ミクロ経済学Ⅰ、Ⅱを履修していることを強く推奨する。

授業内容

授業内容
第1回前期授業の復習・後期授業の概要
第2回直接投資と経済成長I
第3回直接投資と経済成長II
第4回通商政策の役割と効果I
第5回通商政策の役割と効果II
第6回通商政策の役割と効果III
第7回中間試験と復習
第8回開放マクロ経済学I:国際収支と為替レート
第9回開放マクロ経済学II:開放マクロ経済学の基礎理論①
第10回開放マクロ経済学III:開放マクロ経済学の基礎理論②
第11回自由貿易体制:WTOについて①
第12回自由貿易体制:WTOについて②
第13回世界貿易における新しい課題Ⅰ
第14回世界貿易における新しい課題Ⅱ
第15回まとめと期末試験