演習Ⅰ
担当者落合  宏教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [国際経済学科]
科目ナンバリングSEM-301

授業の概要(ねらい)

現代の経済では「企業」が大きな役割を果たしています。それは多くの人は人生の大半を企業に勤めて給料を得ながら生活していることや、社会の変化にさえつながる技術の変化はその多くが企業によって成し遂げられていることからも理解できるでしょう。初等的なミクロ経済学では簡単化のため、企業は市場価格のもと利潤最大化を目的に生産要素を投入し生産物を生産する経済主体として描かれていましたが、それ以外にも実際の企業の内部では、企業に関わる利害関係者(例 経営者、労働者、株主、債権者等)間で市場とは異なる多種多様な取引を行いながら実際の業務は運営されています。
本演習では組織の経済学の学習を通じて、履修者に企業に対する経済学的な見方を身に着けて頂くことを目的としています。実際に社会に出てからも自分が属する企業や組織がどのような経済・社会環境に置かれ、その中で自分はどのような貢献ができるかを考える際の参考になれば幸いです。
クラスでは前半は関連資料を輪読する形式で組織の経済学について学習します。それを踏まえて、後半では履修者に事例研究を行い報告して頂く予定です。

授業の到達目標

組織の経済学で学習する基礎理論の習得を通じて、企業に対する関心を高め、実際の企業内部の分析に応用できることを目的とします。

成績評価の方法および基準

発表(60%)と出席や議論への貢献(40%)で評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書都度、教員が資料を配布。
参考文献『意外と会社は合理的-組織にはびこる理不尽のメカニズム』レイ・フィスマン、ティム・サリバン日本経済新聞出版社 2013年
参考文献『組織の経済学』ポール・ミルグロム、 ジョン・ロバーツNTT出版 1997年
参考文献『組織の経済学』伊藤秀史、小林創、宮原泰之有斐閣

準備学修の内容

報告者はプレゼン用の資料を作成してください。作成方法については授業内で指示します。

その他履修上の注意事項

・授業前に資料は必ず読んでおいてください。
・新聞等で企業の動きにかかわる日々の報道にもよく目を通しておいてください。

授業内容

授業内容
第1回講義ガイダンス(オンライン)
第2回演習内容の再確認、担当決め
第3回文献の輪読、議論
第4回文献の輪読、議論
第5回文献の輪読、議論
第6回文献の輪読、議論
第7回企業研究:準備
第8回企業研究:準備
第9回企業研究:準備
第10回企業研究:準備(オンライン)
第11回企業研究:発表
第12回企業研究:発表
第13回企業研究:発表
第14回企業研究:発表
第15回企業研究:発表