担当者 | 植田 隆彦教員紹介 | |
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単位・開講先 | 必修 2単位 [国際経済学科] | |
科目ナンバリング | SEM-302 |
日本政府・企業など一連の関係者が取り組んできたコーポレートガバナンス改革、最近注目されているESG投資やSDGsなどの視点を踏まえながら、企業のディスクロージャーおよびコーポレートガバナンスについて具体的な材料を使いながら学習し、企業経営についての理解を深めます。
春期においては、具体的な企業の有価証券報告書、ガバナンス報告書、統合報告書(アニュアルレポート)などのディスクロージャー資料を学習しました。
秋期では、皆さんご自身が学習・分析する企業を東証一部上場会社より選択して、その企業のディスクロージャー資料を通じて、企業経営について学習していただきます。
具体的には、毎回の授業で設定するテーマについて、企業が公表している情報に基づいて内容を学習していただき、課題の提出および説明をしていただきます。
それを積み重ねた上で、最終的には、皆さんが選択した企業のビジネスモデル、リスク管理、ESGへの取組などについてレポートにまとめていただき、第14回、第15回にプレゼンテーションをしていただきます。
目標は、実際のディスクロージャー資料などに触れることを通じて、企業がさまざまな課題についてどのように説明しているか理解し、マネジメントに関する基本的事項を修得することです。具体的な企業情報を使うことで企業経営に関する理解が深まるように工夫したいと思います。
また、企業が開示する資料を要約してプレゼンテーションすることでコミュニケーション能力の向上にもつなげていきます。
そのほか、ディスクロージャーに関する日本経済新聞などの報道をピックアップしてディスカッションします。
なお、使用する資料についてはみなさんとの相談によって変更することもあります。
企業のディスクロージャー、ステークホルダーとの関係について基礎的な知識を得る。
企業とESG投資、SDGsとの関連について説明できるようになる。
個社のディスクロージャー資料を掘り下げてビジネスモデル、ガバナンス体制などに関する理解を深めることを通じて、マネジメントに関する基本的事項を修得する。
授業への参加・貢献度、課題提出(50%)
レポート作成とプレゼンテーション(50%)
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 『サステナブル経営と資本市場』 | 北川哲雄、佐藤淑子、松田千恵子、加藤晃 | 日本経済新聞出版社 |
参考文献 | 『ESG経営を強くするコーポレートガバナンスの実践』 | 松田千恵子 | 日経BP社 |
実際の企業のディスクロージャー情報を使いながら学習しますので、当該企業に関する情報をいろいろな形で収集してください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション。春期の学習内容を踏まえ、秋期に学習・分析する企業を東証一部企業より選定。その企業のディスクロージャーを用いながら第2回以降のテーマをベースに学習を進めていきます。 |
第2回 | 会社について理解を深める:株式会社の基本的事項の学習 |
第3回 | 会社について理解を深める:機関設計について学習 |
第4回 | 会社について理解を深める:貸借対照表・損益計算書などについて学習 |
第5回 | 株式市場について理解を深める:東京証券取引所の市場区分見直しについて学習 |
第6回 | 会社について理解を深める:株主総会について学習 |
第7回 | ガバナンスについて理解を深める:改訂コーポレートガバナンス・コードの学習(オンライン授業) |
第8回 | ガバナンスについて理解を深める:取締役会評価の仕組みについて学習 |
第9回 | ビジネスモデルについて理解を深める:企業の価値創造プロセス(ビジネスモデル)について学習 |
第10回 | ビジネスモデルについて理解を深める:企業の中期経営計画について学習 |
第11回 | リスク管理について理解を深める:企業のリスクマネジメント・気候変動対応などについて学習 |
第12回 | ESG投資について理解を深める:「ESG情報開示実践ハンドブック」の内容を確認し企業のESG投資への取組について学習(その1) |
第13回 | ESG投資について理解を深める:「ESG情報開示実践ハンドブック」の内容を確認し企業のESG投資への取組について学習(その2) |
第14回 | プレゼンテーション:秋期において自ら選択した企業の総合的なレポート作成・プレゼンテーション(1) |
第15回 | プレゼンテーション:秋期において自ら選択した企業の総合的なレポート作成・プレゼンテーション(2) |