日本文化Ⅰ-Ⅰ
担当者渡部 瑞希教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングJLT-101

授業の概要(ねらい)

 日本人はとにかく妖怪が好きである。妖怪を題材にしたアニメやゲーム、書籍は人気を集めているし、鬼や狐、河童などは未だ日本人の信仰の対象ですらある。妖怪とは、日本の精神世界を知るうえで必要不可欠な存在である。
 そこで日本文化Ⅰは「妖怪学基礎編」と題し、妖怪とは何か?について知ることを目的とする。講義の内容を先取りしていえば、妖怪とは日本のカミ(神)や仏の世界と密接にかかわっている。講義の最後では、日本の有名な妖怪を取り上げながら、日本の精神世界における妖怪をより深く理解することを目的とする。

授業の到達目標

・民俗学の観点から、学問的に日本の妖怪文化を解釈できる
・カミとホトケの違いを理解したうえで、妖怪を日本の宗教の中でとらえることができる
・妖怪の世界を通じて、日本の宗教や思想、ものの捉え方を理解できる

成績評価の方法および基準

講義後に行う確認テストやコメントペーパー(40%)と定期試験(60%)を総合的に評価する。
なお、履修人数多数により定期試験を実施できない等の事情が発生した場合は、確認テストやコメントペーパー等の平常点にて評価するものとする。
※5回以上休むと単位は与えられない

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献妖怪学の基礎知識小松和彦 角川選書

準備学修の内容

講義ごとにレジメを配布します。レジメはLMSにアップロードするので、欠席者は自身でレジメをコピーし試験に備えること

その他履修上の注意事項

・試験は、持ち込み不可となりますが、第13回講義の際に「試験対策」を行います。
・オンライン授業日は、第9回講義、6/19(土)です

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
本講義の進め方、成績のつけ方、日程、講義スケジュールに関する説明等
第2回日本のカミと妖怪
なぜ日本には、こんなにたくさんの妖怪が生まれたのか?そのルーツを探る
第3回仏教伝来と妖怪世界の生成
仏教伝来により、妖怪世界にどのような変化が生じたのか?
第4回死をつかさどる仏
妖怪を理解するうえで必要不可欠な仏教の基礎知識
第5回祟りと鎮魂
どうやって祟るのか?祟りをもたらす原理と祟り神
第6回妖怪退治①
誰がどのようにして妖怪を倒すのか?成敗された妖怪はその後どうなるのか?
第7回妖怪退治②
陰陽道は妖怪退治の際にどのように活躍したか?
第8回日本の有名妖怪①ー鬼
鬼にまつわるさまざまな昔話から、日本の精神世界における鬼の位置づけを学習する
第9回映像ー『歴史ヒストリア〝大江山の酒呑童子”」を視聴
オンライン授業 6/19(土)
第10回日本の有名妖怪②ー鬼女
鬼ばば、鬼嫁など、女が鬼になるとはどういうことか?
第11回日本の有名妖怪③ー狐
お稲荷さん、人を化かす狐など、こわくてかわいい狐の妖怪世界
第12回日本の有名妖怪④ー天狗
天狗とはいったい誰のことか?
第13回日本の有名妖怪⑤ー河童
河童にまつわるさまざまな昔話から、河童が日本人に愛される理由を探る
第14回試験対策と復習
本講義の総復習と試験にでるポイントを提示する
第15回試験