担当者 | 渡部 瑞希教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [総合基礎科目] | |
科目ナンバリング | JLT-102 |
日本人はとにかく妖怪が好きである。妖怪を題材にしたアニメやゲーム、書籍は人気を集めているし、鬼や狐、河童などは未だ日本人の信仰の対象ですらある。妖怪とは、日本の社会や文化を知るうえで必要不可欠な存在である。
そこで本講義では、「妖怪学発展編」と題し、日本の妖怪がアニメーションや絵画といった媒体により、日本社会とどう接合しているかを学習する。講義では『日本昔話』や妖怪アニメーションを多数紹介するが、単にこれらの物語を楽しむだけでなく、その物語の背景にどのような日本の精神や文化があるかを学習していく。
・民俗学の視点から、妖怪や鬼、憑物が生かされた社会的背景を理解できる
・妖怪や鬼、憑物の物語から、現代の日本社会の精神世界を知ることができる
・妖怪を風刺する日本のアニメーションについて深く考察することができる
講義後に行う確認テストやコメントペーパー(40%)と定期試験(60%)を総合的に評価する。
なお、履修人数多数により定期試験を実施できない等の事情が発生した場合は、確認テストやコメントペーパー等の平常点にて評価するものとする。
※5回以上休むと単位は与えられない
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 妖怪学新考 妖怪からみる日本人の心 | 小松和彦 | 講談社学術文庫 |
講義ごとにレジメを配布します。レジメはLMSにアップロードするので、欠席者は自身でレジメをコピーし試験に備えること
・試験は、持ち込み不可となりますが、第13回講義の際に「試験対策」を行います。
・オンライン授業は、第14回講義、1/8(土)です。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス 本講義の進め方、成績のつけ方、日程、講義スケジュールに関する説明等 |
第2回 | 異界に住まう妖怪 異界を生み出す日本の精神世界について学習する |
第3回 | 江戸の妖怪物語 江戸時代に華いだ妖怪文化はどのようなものか? |
第4回 | 映画ー『百物語』を視聴する |
第5回 | 近代の妖怪物語 トイレの花子さん、こっくりさん、口裂け女など、近代社会で需要のある妖怪とは? |
第6回 | 現代の妖怪物語 ゲゲゲの鬼太郎、妖怪ウォッチ、鬼滅の刃。妖怪アニメーションは日本社会をいかに反映しているか? |
第7回 | 山の怪 山に潜む妖怪の数々を昔話とともに紹介する |
第8回 | 川の怪 川に潜む妖怪の数々を昔話とともに紹介する |
第9回 | 海の怪 海に潜む妖怪の数々を昔話とともに紹介する |
第10回 | 道・坂・峠の怪 道・坂・峠に潜む妖怪の数々を昔話とともに紹介する |
第11回 | 家の怪 家に潜む妖怪の数々を昔話とともに紹介する |
第12回 | 動物の怪 動物妖怪の数々を昔話とともに紹介する |
第13回 | 幽霊 妖怪とは一風異なるものの、日本の精神世界を語るうえで必要不可欠な霊のお話 |
第14回 | 試験対策と復習 本講義の総復習と試験にでるポイントを提示する オンライン授業 1/8(土) |
第15回 | 試験 |