担当者 | 今野 久子教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [観光経営学科] | |
科目ナンバリング | TOS-404 |
高度経済成長期の「マスツーリズム」から「旅の多様化」、そして「新しい観光」への潮流のなかで、地域の住民や観光事業者等がコントロールする着地型観光が重視されてきた。また住民等が主体的に取組むエリアマネジメントやNPOにも観光に関する活動が多くみられるなど観光まちづくりが普及展開してきた。今般のコロナ禍を機に「新たな観光」はさらに「持続可能な観光」へと進むと解釈できる。具体の観光形態は模索段階にあるものの、二つの方向性が注目されている。一つは「マイクロツーリズム」に代表される身近な場所での観光(的)体験である。「非日常」とまではいわないまでも、日常とは少し異なるという意味での「異日常」の体験を観光対象とすることが鍵となる。もう一つは「オンラインツアー」に代表される情報を活用した観光(的)体験である。ガイダンスを介した疑似体験であることが鍵となる。
本講義は、春学期に続き「人に学ぶ」「産業に学ぶ」「地域に学ぶ」の視点に基づくこれまでの学びを踏まえた発展的学修の集大成として開講し、観光学考究の総仕上げとして、新たな観光形態として注目される「オンラインツアー」をテーマとする。その概要と事例等への理解を深めたうえで、多摩地域を対象としたケーススタディを行う。「オンラインツアー」の要である「ガイダンス」の観点から、ガイダンスの対象としての現状分析・目標設定を行い、実践し、考察を行う。春学期の企画提案力から秋学期は実践試行力へと重心を移し、少人数のグループワーク(以下、GWと記す)による能動的学修を中心とし、課題発見力、論理的・創造的な考察力、実践力を高めることを目指す。現地調査および現地での実践を必須とする。なお、必要に応じて外部講師等を招聘することを想定する。また、状況に応じスケジュールの予定外でも一部の回でオンライン授業を取り入れることも想定する。
①「オンラインツアー」の概要(現状・特徴、課題、動向など)および実践事例について理解し、論理的に説明することができる。
②「オンラインツアー」のガイダンス対象についての現状分析・目標と課題の設定、活用の方策の検討を行い、これに沿ってツアーを企画することができる。
③「オンラインツアー」の企画をもとにガイダンスを実践し、実践結果に基づき考察・提案をすることができる。
講義に関するリアクションペーパーが10%、事例調査・発表が10%、GW演習における創造的思考が25%、GW演習おける検討分担が15%、企画・実践が30%、実践に基づく考察・提案が10%の割合で総合的に評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 授業のなかで必要に応じて適宜紹介する。 | ||
参考文献 | 観光研究 The tourism studies(機関誌) | 日本観光研究学会 | |
参考文献 | とーりまかし(機関誌) | じゃらんリサーチセンター |
3.成績評価の方法および基準に示した通り、講義に関するリアクションペーパーの提出を求める。GWの冒頭に行う事例調査は個人で授業時間外に行う。現地調査及びガイダンスの実践は必要に応じて授業時間外を含めて行い、適宜、代休に振替えることを想定する。
なお、GWで分担した検討・考察・資料等作成等が授業時間内で完了できない場合には、適宜、授業時間外で取り組む必要がある。
本講義は春学期と秋学期とを連続して受講する通年の講義であり、春学期の単位取得済であることが必須条件である。
春学期と同様に、提出、発表等についていずれかひとつでも行わない場合には原則として単位を認めない。ただし、公欠や体調不良などで学校が認める事由または就職活動関連その他正当と認められる事由については、本人からの申し出を考慮し代替の課題などにより適宜、対応する。GWによる検討や発表用資料(ppt等)の作成等を行うため、PCを持参できること、必要に応じ画面共有によるオンライン検討ができることが望ましい。なお、現地ガイダンスで使用する機器の一部を持参できることが望ましいが、必要に応じて大学の備品を併用する。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション 授業の全体構成 |
第2回 | 講義① オンラインツアーの概要(既往の論考:現状、特徴) |
第3回 | 講義② オンラインツアーの概要(既往の論考:課題、動向) |
第4回 | GW演習① 実践事例についての個人発表 |
第5回 | GW演習② オンラインツアーのテーマ設定、ガイダンス対象資源の候補 |
第6回 | ※オンライン回 (10/23) GW演習③ ガイダンス対象資源の選定、現況調査(web調査等)、オンラインツアーの企画(素案) |
第7回 | GW演習④ 現地調査の企画(特徴、ガイダンス内容・方法) |
第8回 | GW演習⑤ 現地調査(ガイダンス内容・方法の確認) |
第9回 | GW演習⑥ 現地調査 (ガイダンス内容・方法の確認) |
第10回 | GW演習⑦ ガイダンス実践計画 |
第11回 | GW演習⑧ ガイダンス実践 |
第12回 | GW演習⑨ ガイダンス実践 |
第13回 | GW演習⑩ 実践結果の考察・提案 |
第14回 | GW演習⑪ 発表資料作成 |
第15回 | 発表、総括 |