本科目は、認定絵本士資格取得のための科目で、絵本に関する「知識を深める」「技能を高める」「感性を磨く」ことを目指します。認定絵本士は、絵本専門士委員会(事務局は文部科学省所管の独立行政法人国立青少年教育復興機構)が認定する資格で、本科目は後期開講「絵本の世界Ⅱ」と共に、絵本専門士委員会が定める「認定絵本士養成講座カリキュラムに関するガイドライン」に基づいて設定されています。学内外の教員がオムニバスでそれぞれの専門に基づいた特色ある授業を展開します。
認定絵本士としての知識を深め、技能を高め、感性を磨くこと。
具体的には、知識は、「絵本論」「絵本の体系・ジャンル」「絵本と出会う」の各授業で獲得する。
技能は、「絵本の世界を広げる技術」「絵本を紹介する技術」「おはなし会の手法」の各授業で獲得する。
感性は、「絵本のある空間」「ホスピタリティーに学ぶ」等の各授業で培う。
これらを通して、将来、地域や職場で、絵本の魅力や可能性を伝え、大人も子どもも楽しめる絵本の輪を広げ、地域の読書活動を充実させる役割が実践できるような力を養う。
各回の担当者が、その回の成績を10点満点で評価し、それを合計し100点満点に換算した上で、総合的に評価します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 認定絵本士養成講座テキスト | 絵本士委員会独立行政法人国立青少年教育振興機構 | 中央法規出版 |
毎回、次回の講師から課題が出されます。また、授業後に課題提出が求められることもあります。
本科目では、「認定絵本士養成講座カリキュラムに関するガイドライン」により、履修人数が制限されています。希望者多数の場合は、1回目提出のオリエンテーションシートにより内容を精査したうえで履修者を決定します。
また、ガイドラインにより、前期4回、後期2回の120分授業があります。
さらに、前期・後期各1回の補講は対面で、6時限目に実施します。日程は決まり次第お知らせします。
資格取得のために8割以上の出席が必要です。実習などの公欠には、補講で対応します。
授業に積極的に参加し、課題を提出してください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション(杉本・大貫):認定絵本士について、授業の進め方について、なぜ絵本が注目されているのか(LMS) |
第2回 | 絵本総論(杉本真理子):絵本とは何か(120分授業) |
第3回 | 絵本各論①(杉本真理子・吉田久実):絵本の歴史、絵本賞について(120分授業) |
第4回 | 様々なジャンルの絵本①(坂本喜代子):物語の絵本 |
第5回 | 絵本と出会う③(中嶋康):図書館での出会い―絵本の活用及び地域連携の可能性 |
第6回 | 絵本と出会う④(堀野貞美):書店での出会い |
第7回 | 絵本の世界を広げる技術①(辺見純子):絵本を探す技術 |
第8回 | 絵本を紹介する技術①(鎌田和宏):ブックトークの技術 |
第9回 | 絵本を紹介する技術②(鎌田和宏):書評・紹介文の書き方 |
第10回 | 絵本を紹介する技術③(鎌田和宏):支援が必要な人々や高齢者への絵本の役割 |
第11回 | 絵本各論④(森覚):メディアとしての絵本の位置づけ(120分授業) |
第12回 | 絵本の世界を広げる技術③(吉田久実):絵本コンシシェルジュ技術 |
第13回 | ホスピタリティに学ぶ(吉田久実):人を楽しま専るための手法を学ぼう |
第14回 | 絵本のある空間(吉田久実):絵本のある望ましい空間とは |
第15回 | 絵本と出会う②(杉本真理子・吉田久実):保育・教育の場での出会い 授業の順序は、講師の都合により入れ替えることがあります。 |