担当者 | 神田 尚 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [初等教育学科 初等教育コース] | |
科目ナンバリング | CLI-206 |
保育・教育の実践者として、子どもがどのような発達と成長の過程をたどるのか、適切に把握する必要がある。そのためには、子どもの心理アセスメントについての理解が不可欠である。この授業では、心理アセスメント、特に主たる知能・認知および発達の検査の理論と方法の基礎知識を学ぶ。さらに、質問紙法などの心理検査について、数種類の心理検査を実際に受検し、基本的な知識を習得するとともに、体験を通じて実践的知識を身につけることを目的とする。
①心理アセスメントの目的・必要性・効果と限界について理解できる。②アセスメント面接の基本的な概念について説明できる。③心理テストを用いたアセスメントの基本的考え方と展開方法について説明できる。④テストバッテリーの概念について説明できる。⑤不安検査・パーソナリティ検査・作業検査・知能検査・投影法などの代表的な検査の実施や解釈の基本について理解できる。
各単元ので実施する課題・小テストまたはレポート(4〜5回程度)(20〜30%)と学期末試験(70〜80%)による総合評価
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | なし | ||
参考文献 | 必要に応じて紹介する |
①授業内容を単元ごとに理解し、配布するプリント等を参照しつつノートにまとめ、小テストに備えること。 ②小テストで未学習、誤学習があるかないかをフィードバックで確認し、期末試験 に備えること。
本講義では実際に心理テストを使用する。使用する心理テストによっては1回の講義ですべてを説明できないこともあり、複数回にわたって、テストの説明・テストの実施・テスト結果の解釈と進むこともあるので、休むことのないように注意すること。また、心理テストは非常に高度に専門的なものであり、本来はクライアントとの信頼関係を構築してから実施するものである。遊び半分で実施すると、時には自分や他人を傷つけることがあるので、この授業を通じて基本的知識と姿勢をしっかり学んでほしい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス 心理的アセスメントの目的・必要性・効果と限界 |
第2回 | 集団式と個別式 面接法 ジェノグラム |
第3回 | 状態・症状の検査① CMI さまざまな状態・症状の検査 |
第4回 | 状態・症状の検査② STAI テストバッテリー |
第5回 | 性格検査①(質問紙法)-1 YG性格検査 性格検査の歴史 |
第6回 | 性格検査①(質問紙法)-2 YG性格検査 |
第7回 | 性格検査②(作業法)-1 内田クレペリン |
第8回 | 性格検査③(投映法)-1 描画法 さまざまな投映法 |
第9回 | 性格検査③(投映法)-2 PFスタディ |
第10回 | 知能検査①-1 田中ビネ― 知能検査の歴史 |
第11回 | 知能検査①-2 田中ビネ― |
第12回 | 知能検査②-1 ウェクスラー検査 |
第13回 | 知能検査②-2 ウェクスラー検査 |
第14回 | 課題および小テストの解説 ※ オンライン授業 |
第15回 | 期末試験とまとめ |