英語学演習Ⅲ
担当者塩谷 英一郎教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [外国語学科 英語コース(2017年度以降)]
科目ナンバリングSEM-407

授業の概要(ねらい)

英語学は、英語を体系的に理解する上で大いに役に立つものです。英語の形、意味、歴史、日英対照、会話やテキストの構造分析などを通して、英語の仕組み、日本語との異同を理解して、英語の理解を深めていくものです。
この授業では、英語を理解する上で、中上級の英語にたっぷり接するとともに、ことばの仕組みに関する理論も学び、英語・日本語と両者の関係について、コツや本質を把握しながら、発表ややディスカッションを通じて、理解を深めていきます。

1. ことばの意味の認知システム的理解を深める (意味論、認知言語学)
2. 文法の背後にある使用者の認識を理解する
3. 慣用句のシステムを理解する
4. ことばの使い方についての考察力を深める (語用論)
5. 英語と日本語の違いに関する知見を深める

授業の到達目標

授業で扱う内容をきちんと理解することを基盤として、その上に、英語および日本語との比較についての知識を時間の許す限り広げて、英語運用に活用することが到達目標です。
「語彙や文法の認知的システム」「慣用句の分析」「ことばの語用論的理解」「英語と日本語の違い」といった言語学的知見を理解し、説明できることを目標とします。

成績評価の方法および基準

授業参加が成績評価の基本です。毎回、様々な課題をこなしたり、個人発表やレポートでは、参考文献・情報源を明記し、「調べて」「考察する」、その両方がどれくらいきちんと出来ているかが評価になります。授業参加60%、期末レポート40%。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書日・英語の発想と論理 ―認知モードの対照分析― 山梨 正明開拓社
参考文献

準備学修の内容

英語のより深い理解、語彙や文法の理解、様々な英語情報の整理、各自の理解の整理。
毎回、自分の関心のあることを調べる。授業時は学生同士で意見交換をする。授業後にまとめる。

その他履修上の注意事項

毎回出席し、前の回に指定した事項をきちんと準備してくること。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
第2回序論・言葉と心のプロセス
第3回言語表現の前景と後景
第4回視点の転換
第5回統合的な見方と分散的な見方
第6回知覚と方向性
第7回肯定と否定
第8回発話行為と認知図式
第9回談話レベル
第10回言葉の簡潔性と冗長性
第11回メタファー
第12回メトニミー
第13回オノマトペ
第14回擬人法の日英比較
第15回前期の総括