日本史籍講読5-Ⅳ
担当者矢越 葉子
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングJPH-410

授業の概要(ねらい)

 日本古代史の史料を読解できるようになるため、その前提となる漢文法をまずは学ぶ。その上で、平安時代の歴史書『日本後紀』をテキストとして精読していく。受講者は順番に発表者となり、『日本後紀』の書き下し文と現代語訳、語句・人物に関する説明を記したプリントを作り、発表する。また、その解釈や背景にある歴史的事項について、発表者以外も含めて全員で討議する。なお、『日本後紀』以外の古代の様々な史料も紹介し、その場で輪読することがある。

授業の到達目標

①古代の史料の読解力を習得する。
②日本古代史について幅広い知識を会得する。
③辞書や参考文献を用いて、自身の力で調べることができるようになる。

成績評価の方法および基準

(1)発表において書き下し文・現代語訳・語句および人物に関する説明ができているか 40%(到達目標①~③)
(2)史料の読解に関する小テスト3回 60%(到達目標①②)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献訳注日本史料『日本後紀』森田悌・黒板伸夫集英社

準備学修の内容

・発表者はあらかじめ『日本後紀』の書き下し文と現代語訳、語句・人物に関する説明を記したプリントを作成する。
・分からない漢字や熟語は『大漢和辞典』や『日本国語大事典』で、歴史用語は『国史大辞典』で調べておく。
・テストに備えて、ノートを見直し復習する。

その他履修上の注意事項

 日本古代史の基礎的な知識は、『日本の時代史』や『大学でまなぶ日本の歴史』(いずれも吉川弘文館)などの通史の本を用いて修得しておいて欲しい。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション
・『日本後紀』についての解説
・授業の進め方や評価方法の説明
第2回『日本後紀』の読解と討議
・課題の発表
第3回日本後紀の発表①
・漢文の読解、奈良時代史についての基礎知識の習得
第4回日本後紀の発表②
・漢文の読解、奈良時代史についての基礎知識の習得
第5回日本後紀の発表③
・漢文の読解、奈良時代史についての基礎知識の習得
第6回小テスト(1) 発表①~③の内容
『類聚三代格』の輪読
第7回小テスト(1)の解説【オンライン】
今後の授業に向けた基本的な事項の再確認
第8回日本後紀の発表④
・漢文の読解、奈良時代史についての基礎知識の習得
第9回日本後紀の発表⑤
・漢文の読解、奈良時代史についての基礎知識の習得
第10回日本後紀の発表⑥
・漢文の読解、奈良時代史についての基礎知識の習得
第11回小テスト(2) 発表④~⑥の内容
『延喜式』の輪読
第12回日本後紀の発表⑦
・漢文の読解、奈良時代史についての基礎知識の習得
第13回日本後紀の発表⑧
・漢文の読解、奈良時代史についての基礎知識の習得
第14回日本後紀の発表⑨
・漢文の読解、奈良時代史についての基礎知識の習得
第15回小テスト(3) 発表⑦~⑨の内容
『小右記』の輪読