担当者 | 小山 惠美子教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [教職研究科] | |
科目ナンバリング |
授業は、ティーム・ティーチングの形態で行う。
『令和の日本型学校教育』の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す個別最適な学びと、協働的な学びの実現~(答申)等を踏まえ、多様な背景のある子供の指導や支援に努め、全ての子供にとって有意義な学校生活をつくるため、
開かれた学級、学年、学校経営に組織的に取り組む必要がある、このため、本講座では、教職員相互の開かれた人間関係づくりや保護者、地域等との連携の在り方について理解を深め、実践力を高めることをねらいとする。
また、医療や福祉の連携の在り方について、事例やゲストティーチャーの講話を通して学ぶ。
更に、模擬保護者会のロールプレイングを体験し、保護者と連携して課題解決を図る力量を高める。
なお、ゲストティーチャーを招聘し、実践力を高める。第15回は、LMSとする。
<A類学生>
・開かれた学級・学年・学校経営を進めるための教育観、子供観、指導観をもち、実習校の実践に生かすことができる。
・教職員や保護者・地域等の理解と協力を得て、開かれた学級経営を進めようとする態度を身につける。
・チームとしての学校を理解し、学校運営組織の一員として、責任をもって役割を遂行することができる。
<B類学生>
・勤務校の実態を開かれた学級・学年・学校経営の視点から考察し、より教育観、子供観、学校観を確かなものにする。
・開かれた学級・学年・学校経営を推進するよう具体的に助言し、援助することができる。
・学級・学年経営の研究を通して企画力・調整力・問題解決力を高め、自校で実践できる。
振り返り、発表、ロールプレイング、グループワークへの参加・活動状況の観察により評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 特定のテキストは使用しない。 | ||
参考文献 | 自己組織化する学級 | 蘭千壽・高橋知己 | (誠信書房、2008) |
参考文献 | 学級の社会学 | 蓮尾直美・安藤知子編 | (ナカニシヤ出版、2013) |
参考文献 | <学級>の歴史学 | 柳治男 | (講談社選書メチエ、2005) |
参考文献 | 新しい学校・学級づくりと授業改革 | 日本教育方法学会編 | (明治図書、1998) |
参考文献 | 学級経営実践講座 第1巻~第6巻 | 下村哲夫・天笠茂・成田國英 | (ぎょうせい)ほか。 |
本講座の学びと実習校の実践を常にを関連付け、課題の発見と解決に努めること。学校生活と子どもの健康・病気での学びを生かすこと。
近年の中教審答申等の内容等に基づき、議論及び整理を進めていくとともに、必要に応じて校種や発達段階に応じて協議を深める。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ・オリエンテーション、シラバスの説明 ・用語の定義(学級、学年経営、校内組織、チームとしての学校、学校健康教育の三領域、計画) ・多様な背景をもつ子供について、事例やデータ、学校生活と子どもの健康・病気のテキスト、 VTRなどをもとに協議し理解を深める。 |
第2回 | 学級・学年と学級担任・学年主任の役割 ・組織としての学級・学年の意義や機能について考察を深めるとともに、学級経営、学年経営の内容 や特徴、学級担任や学年主任の役割につて理解を深める。 ・開かれた学級・学年経営からみた実習校や勤務校の課題について協議する。 ・多様な子どもの実態に対応しきれていない現状を踏まえ、全ての子供たちの可能性を引き出す個別最適な学びと、協働的な学びの実現のために必要な条件を考察する。 |
第3回 | 開かれた学級、学年経営の実践① ―教育課程の経営と学級集団づくり ・学級経営の円滑な実施のために、学級担任はどのような教育活動・経営活動を行う必要があるのか、B類学生がこれまでの実践を紹介し、A類学生とともに協議する。更に、学級の児童生徒が自主的、協働的に学ぶ集団を形成するための取り組みについて探究する。 |
第4回 | 開かれた学級、学年経営の実践② ― 学級生活の向上と学級集団づくり ・学級における児童生徒の生活や行動、人間関係の実態を調べ、児童生徒理解を深めるとともに、学級目標、学級生活のきまりや組織(当番や係、生活班等)を決めて、児童生徒の主体性や創造性を生かす学級集団を育成するための取り組みについて探究する。 |
第5回 | 開かれた学級、学年経営の実践③ ―教室環境の整備と学級事務の遂行 ・実際の教室環境において、施設・設備、教材教具、掲示等を観察し、生活・学習の場として児童生徒に開かれた教室環境づくりについて探究する。また、学級担任が行っている学級事務の内容や処理の仕方を調べ、開かれた学級経営に資するあり方を探究する。 |
第6回 | 開かれた学級、学年経営の実践④ ―教職員との連携・協力 ・管理職、学年主任、学年担任、養護教諭、栄養職員、校医、スクールカウンセラー、特別支援コーディネーター、スクールソーシャルワーカー等、子供にかかわる職員や専門家との連携の在り方や具体的な方法を調べ、学級経営組織図を作成する。 |
第7回 | 開かれた学級、学年経営の実践⑤ ―教職員との連携・協力 <発表> ・管理職、学年主任、学年担任、養護教諭、栄養職員、校医、スクールカウンセラー、特別支援コーディネーター、スクールソーシャルワーカー等、子供にかかわる職員や専門家との連携の在り方や具体的な方法をまとめ、作成した学級経営組織図を発表する。 |
第8回 | ゲストティーチャーによる講話① ・ゲストティーチャーの講話を通して、校外の専門家との連携の在り方について考察し、グループ協議により自分の意見をまとめる。 |
第9回 | ゲストティーチャーによる講話② ・ゲストティーチャーの講話を通して、校外の専門家との連携の在り方について考察し、グループ協議により自分の意見をまとめる。 |
第10回 | 家庭・地域に開かれた学級経営の実践①ー学級経営案の作成 これまでの学修に基づいて、在籍校や実習校等の一学級を想定して、学級経営案を作成し、発表する。 |
第11回 | 家庭・地域に開かれた学級経営の実践 ②―学級だよりの作成 これまでの学修に基づいて、在籍校や実習校等の一学級を想定して、題名、内容構成、レイアウトを決め、取材、文章表現等を進めて、学級だよりを作成する。 |
第12回 | 模擬保護者会による開かれた学級・学年経営の実践研究①(ロールプレイング) A類学生は新任学級担任を、B類学生は保護者等の役割を分担して、模擬保護者会を開くための事前準備を行う。学校、学年、学級、開催時期、当面する課題等を想定して、議案や会議の内容、進め方について相談し、それぞれの役割に応じて準備を進める。 |
第13回 | 模擬保護者会による開かれた学級・学年経営の実践研究②(ロールプレイング) 役割分担にしたがって、模擬保護者会を実施する。実施後、自己評価、相互評価を行い、開かれた学級・学年経営におけるリーダーシップ、チームワーク向上の課題を整理する。 |
第14回 | 本講座で学んだことの発表 ・開かれた学級経営、学年経営を実現するためにどのような経営が求められるのかについて、学んだことの中からテーマを選び、口頭発表する。 |
第15回 | LMS |