担当者 | 船橋 亜希子 | |
---|---|---|
単位・開講先 | 選択 2単位 [法律学科 2018年度以降] | |
科目ナンバリング | NFL-301 |
現在、医療に関わらずに一生を終えることが難しいほど、医療は私たちの生と死に深く関係しています。本授業は、みなさんがこれまで法学部で学んできた知識を前提に、医療(行為)とは何か、医療(行為)において重要なことは何か、そして、医療における法の役割・機能とその限界を学びます。また、裁判例を題材としたグループワークを通じて、具体的な事案における課題を認識し、その解決方法を考えます。
(目的)
法学部で学んできた知識を生かして、医療と法の交錯する学問領域である「医事法」に関する課題を認識し、解決方法を示すことを目的とする。講義を通じて、必要な医事法学に関する知識を修得し、他の受講生との裁判例等の検討を通じて、自ら考える姿勢を身につける。
(目標)
・医業とは何かを説明することができる
・インフォームド・コンセントについて説明することができる
・具体的事案の解決のために必要な基本的な法的知識を身につけ、それを用いて検討することができる
・事案の検討を通じて、課題を認識し、解決方法を考え、説明することができる
グループワーク、プレゼンテーション等(50%)
小テスト、課題等(50%)
授業内発言等の内容によっては加点の対象とし、他の受講生への迷惑行為は減点の対象とします。
詳しくは、授業内で説明をしますので、初回の授業に必ず出席するようにしてください。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 医事法入門[第5版](有斐閣アルマ) | 手嶋豊 | 有斐閣 |
教科書 | 医事法講義 | 米村滋人 | 日本評論社 (どちらか1冊。授業内に改めて説明します。医事法Ⅱも受講される場合は、『医事法講義』をお勧めします。) |
参考文献 | 医事法判例百選[第2版] | 甲斐克則・手嶋豊 | 有斐閣 |
(予習)
・教科書の該当するページを読み、理解すること
・グループワークに積極的に参加し、毎回全員が発言すること
・グループワーク、プレゼンテーションに向けてしっかりと準備すること
(復習)
・授業後に、レジュメ等を用いて授業の復習を行うこと
・わからないことをそのままにせず、図書館で調べたり、質問するようにしてください
・憲法、民法、刑法を履修済みであることが望ましい
・グループワーク、プレゼンテーション、授業内発言等に積極的に参加しない場合、単位取得はできません
・他の受講生の妨げになるような行為は厳に慎むこと
・録音・録画・写真撮影等は禁止します(必要がある場合には、必ず事前に相談に来てください)
回 | 授業内容 |
---|---|
第1回 | イントロダクション |
第2回 | 医事法を学ぶために |
第3回 | 医業とは?① |
第4回 | 医業とは?②グループワーク発表 |
第5回 | 医療で得られた情報は誰のもの? |
第6回 | インフォームド・コンセントについて考える①総論 |
第7回 | インフォームド・コンセントについて考える②グループワーク発表 |
第8回 | インフォームド・コンセントについて考える③告知 |
第9回 | インフォームド・コンセントについて考える④患者の希望 |
第10回 | 終末期医療を理解する① |
第11回 | 終末期医療を理解する② |
第12回 | 医療事故と医療過誤について考える① |
第13回 | 医療事故と医療過誤について考える② |
第14回 | まとめ |
第15回 | 試験と解説 * 参加者の理解度や関心により、講義内容を変更することがあります。 |