現代のポップカルチャーⅠ
担当者三村  明教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [外国語学科 2016年度以前入学]
科目ナンバリングARL-101

授業の概要(ねらい)

 外国語を身につける際に必要なのは母語話者と同じ言語体験をすることであり、とくに大量のインプットを耳から受け取ることです。同時に重要なのは、その言語が使われている文化背景を共有することです。日本の英語学習者にとってポップ・ミュージックと映画はそのためにはもっとも手軽な手段と言えるでしょう。この授業では英語圏のポップ・ミュージックを素材に、英語のさまざまな側面に触れていきたいと思います。今学期は、2018年の大ヒット映画 Bohemian Rhapsody でもクライマックスとして描かれていた 1985年7月13日にイギリスのウェンブリー・スタジアム、アメリカのフィラデルフィア、JFKスタジアムで開かれた LIVE AID に登場したミュージシャン達を中心に、1980年代から1990年代の英語圏の音楽を採り上げて紹介しながら、英語を学ぶと同時にさまざまな側面から光を当てていきたいと思います。
 英語表現については、①リズム、②音の仕組み、③口語表現、④文学的表現などについて身につけていきましょう。また、文化的背景については、①ポピュラー音楽の流れと歴史、②社会と個人の関係、③時代の関心事、④風習や制度といったことが、取りあげられることになると思います。また、聞いているだけでもリスニングのトレーニングにはなりますが、より効果を上げるためには、自分で声に出すことも必要です。聞いたり歌ったり(上手い下手はこの際度外視して)、時には映像を見たりしながら、さまざまな角度から英語に触れていくことにしましょう。

授業の到達目標

 ①英語のリスニング力の向上。
 ②語彙、イディオムの充実。
 ③歌の内容を理解し味わう。

成績評価の方法および基準

①クラスへの自発的参加:20%
②予習の成果を測る小テスト:10%
③授業を受けたうえで考えをまとめる小リポート:10%
③学期末試験:60%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献(2017)『ロック史』北中正和立東舎

準備学修の内容

 予習は不可欠です。毎回の授業で、翌週取りあげる歌を紹介します。必ず授業前に繰り返し聴いてください。歌詞などは、さまざまなインターネット・サイトで紹介されていますが、まずは自分の耳で確かめてください。さらに、歌詞を日本語に訳したサイトもありますが、ほとんどは素人の手によるかなり怪しげなものです。まずは自分で辞書を丹念に使って、シンガーが伝えようとしているメッセージを自分で読み取ってください。毎回、予習の成果を確認する小テストを実施しますので、しっかりと時間をかけて予習したうえで授業に臨んでください。

その他履修上の注意事項

 授業では、音楽を聴き映像を見ます。遅刻は時間までに来ている学生たちが大変迷惑します。遅刻は厳禁とします。また授業に集中していない学生は、見つけ次第退席してもらいます。受講希望者が非常に多い場合は人数制限をする場合があります。上限は50名とします。

授業内容

授業内容
第1回導入:授業の狙い、評価のポイント、次週への課題
第2回Band Aid, "Do They Know It's Christmas"; U.S.A. for Africa, "We Are the World"
第3回Survivors from 60s (1)
第4回Survivors from 60s (2)
第5回Survivors from 60s (3)
第6回Super stars from 70s (1)
第7回Super stars from 70s (2)
第8回Super stars from 70s (3)
第9回80s: new wave and other trends (1)
第10回80s: new wave and other trends (2)
第11回80s: new wave and other trends? (3)
第12回90s (1)
第13回90s (2)
第14回90s (3)
第15回Review+exam
 (授業計画は大幅に変更される可能性があります。)