近代軍事史Ⅱ
担当者髙杉 洋平教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [史学科]
科目ナンバリングJPH-250

授業の概要(ねらい)

昭和の軍事史を概観し、満州事変・日中戦争を経て太平洋戦争の敗戦、そして再軍備問題などを検討します。明治維新以来、軍事力増強に腐心し、世界の一等国になった日本は、今度は軍事的敗北のために大きな挫折を味わいます。我々はこの歴史から何を学ぶべきでしょうか。
学生には単に教員の話を漫然と聞くだけではなく、歴史事象の因果関係を理解しながら、「思考」することが求められます。また習得した歴史知識から自分なりの普遍的教訓を得て、現代社会や政治問題に適用する能力を身につけることが望まれます。学生の積極的な参加を期待します。

授業の到達目標

①軍事史に関する基礎的な知識を身につける。
②歴史の因果関係を論理的に理解し、説明できるようになる。
③歴史知識を一般的な政治教訓に普遍化することができるようになる

成績評価の方法および基準

試験90%、平常点10%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献

準備学修の内容

高校の教科書等を読んで、基本的な歴史の流れを把握しておくこと。
ただし専門的な知識を事前取得する必要はありません。

その他履修上の注意事項

前期講義(近代軍事史Ⅰ)を受講していることを前提に講義を行います。ただし未受講者の履修を禁ずるものではありません。
学生の理解度等を勘案して授業内容をシラバスから変更する可能性もあります。
LMSで講義データを公開します。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
第2回軍縮の衝撃
第3回ロンドン海軍会議の諸問題
第4回陸軍革新運動の展開
第5回満州事変の勃発
第6回陸軍派閥対立
第7回日中戦争の勃発
第8回日ソ国境紛争の衝撃
第9回南進と対米開戦
第10回初期の戦局
第11回後期の戦局
第12回敗戦と武装解除
第13回再軍備問題
第14回試験・解説
第15回まとめ・補足(LMS)