担当者 | 中岡 淳教員紹介 | |
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単位・開講先 | 必修 2単位 [法律学科 2018年度以降] | |
科目ナンバリング | PUL-102 |
日本国憲法の基本的事項について講義します。憲法Ⅱでは、主に「人権論」(憲法が保障する自由や権利をめぐる議論)を扱います。講義形式で行いますが、適宜、学生と教員の間の質疑応答、ディスカッション、事例問題や説明問題を素材とした記述式試験の答案練習を取り入れる予定です。
①人権論の基本的な知識(公務員試験短答式試験程度)を修得する。
②基本的人権の問題について自身の考えを論理的に表現することができる。
③事案の中から憲法上の論点を発見し、それを原告、被告、裁判官の立場から、それぞれ分析することができる。
④法学に関する学習者向けの基本書を独力で読み通すことができる。
授業期間内の提出課題(30%)と定期試験期間中に実施する期末試験の成績(70%)を総合的に評価する。
具体的には、下記の方法によって成績を評価する。
[授業期間内の提出課題]
①チェックシートの論述問題の事例分析(解答例の写し3通の提出と答案1通の作成)(15%)
②LMS上の小テスト(正誤問題)の合格(10%)
③授業冒頭で行う確認テストと授業内容に関する一言コメント(リアクション・ペーパー)(5%)
[定期試験期間中の期末試験]
チェックシートに記載の問題(空欄補充問題、正誤問題、論述問題)から出題する(70%)。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『憲法Ⅱ 人権〔第3版〕』 | 毛利透・小泉良幸・浅野博宣・松本哲治 | (有斐閣、2022年) |
教科書 | 『憲法判例コレクション』 | 小泉良幸・松本哲治・横大道聡編 | (有斐閣、2021年) |
参考文献 | 『憲法演習サブノート210問』 | 宍戸常寿・曽我部真裕編 | (弘文堂、2021年) |
参考文献 | 『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ6 憲法』 | (実務教育出版、2020年) | |
参考文献 | 『「憲法上の権利」の作法』 | 小山剛 | (尚学社、2016年) |
参考文献 | 『憲法 事例問題起案の基礎』 | 岡山大学法科大学院公法系講座 | (岡山大学出版会、2018年) |
参考文献 | 『憲法演習ノート21問〔第2版〕』 | 宍戸常寿 | (弘文堂、2020年) |
[予習]120分(目安)
①授業で触れる教科書の該当範囲を一読する。
②余力があれば、チェックシートに記載されている空欄補充問題を解いてみる。
[復習]120分(目安)
①再度、教科書を参照しながらレジュメまたはノートを整理する。
②授業で触れた範囲と一致する問題集の正誤問題(○×問題)を解く。
③余力があれば、チェックシートの論述問題や参考書の事例問題に挑戦してみる。少なくとも、期末試験までには5通以上は論述問題の答案を作成することを推奨する。
④不明な点や納得できない点が残っている場合は、それをノートに書き出し、試験までに解消できるように努める。
授業に参加する際は、教科書とレジュメ、六法を必ず持参してください。また、板書や教員の発言をレジュメやノートなどに適宜メモをするようにしてください。講義中は、他人への迷惑行為および私語を禁じていますので、該当する場合には退室をお願いしています。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 基本的人権の類型と保障形式①:防御権の論証方法 |
第2回 | 思想及び良心の自由 |
第3回 | 信教の自由と政教分離 |
第4回 | 表現の自由①:保障根拠と保護範囲 |
第5回 | 表現の自由②:検閲と事前抑制の禁止 |
第6回 | 表現の自由③:内容規制と内容中立規制 |
第7回 | 基本的人権の類型と保障形式②:平等権と制度的基本権の論証方法 |
第8回 | 法の下の平等①:家族制度における平等 |
第9回 | 法の下の平等②:選挙制度における平等 |
第10回 | 職業の自由と財産権 |
第11回 | 生存権と教育の自由 |
第12回 | 人身の自由 |
第13回 | 幸福追求権 |
第14回 | 基本的人権の享有主体性と私人間効力論 |
第15回 | 重要な憲法上の論点と判例の復習(LMSによるオンデマンド形式) |