日本文化と哲学Ⅱ
担当者濱田  陽教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリングPHE-202

授業の概要(ねらい)

 パンデミックも収束しないなか、起きたウクライナ戦争は、わたしたち人類の文化、文明の今後に、容易に予測がつかない影を痛感させることになった。本授業では、「文明と戦争」をテーマに、日本文化及び世界の文化・文明に関わる、哲学・思想の面から豊かな内容を含んだ文献を多様に取り上げ、そのエッセンスといえる文章を、ユニークな組み合わせで読んでいく。
 ①AI(人工知能)と倫理などの現代的テーマ、②文化、文明の今後をめぐる世界と日本の最新言説(トマ・ピケティなど)、③戦中・戦後に思索を展開し深めた、近代日本を代表する思想家、知識人たち(内村鑑三、鈴木大拙、西田幾多郎、柳田國男、賀川豊彦など)の独創的な文章を、並行して取り上げることで、様々な分野の専門家による未来予測が困難に直面している現代において、わたしたちが必要とする思考の力(想像力)とは何かを考えていきたい。 
 必要に応じて、思索の幅を広げる目的で、映像作品などを組み合わせることがある。

授業の到達目標

 哲学的問いと日本文化への深い関心と広い思考を養い、柔軟に他者と対話し、複数の知的テーマを適切に解説しながら自身の考察をまとめることのできる思考力、文章表現力を身につける。

成績評価の方法および基準

 授業参加、期末レポートにより総合評価

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献必要な文献は授業内で紹介、コピーを配布する。

準備学修の内容

・次回授業で扱う予定の参考文献を通読しておく。
・学修内容の理解や期末レポートの作成に役立つ予習課題を設けることがある。

その他履修上の注意事項

・コロナの状況を考慮し、ツイキャス・アプリを活用して、欠席時には授業内容をオンラインでリアルタイム、事後に聴講できるようフォローアップを行うなど、学修ペースをつかみやすいようにしたい。
・参考文献中の大事な箇所を自由な判断でチェック、気づいたことや考えを主体的にメモするなど、一歩一歩理解を深めて欲しい。
・本授業の特徴上、じっさいの進行は前後することがある。
・LMSオンライン上で重要情報はUPしていくため、対面授業の前後に確認のこと。
・出欠についての申告(公欠、学生証忘れ、出校停止、発熱などによる病欠等)は当科目のLMSオンラインの「掲示板」に統一する。掲示板の出欠申告に関するフォーラムをクリックし、スレッドの作成から件名に学籍番号、該当授業月日、欠席理由を簡潔に記入、メッセージ欄に具体的な状況を書いて送信すること。

授業内容

授業内容
第1回本講義の進め方について
AIと倫理をめぐって
「AI倫理に関するローマの呼びかけ」とAIをめぐる日本・世界の倫理的問いを解説する
第2回AIと倫理をめぐって
「AI倫理に関するローマの呼びかけ」とAIをめぐる日本・世界の倫理的問いを解説する
第3回AIと倫理をめぐって
「AI倫理に関するローマの呼びかけ」とAIをめぐる日本・世界の倫理的問いを解説する
第4回これからの文明と戦争をめぐって
文化、文明の今後を考える世界と日本の最新言説を紹介する。
第5回これからの文明と戦争をめぐって
文化、文明の今後を考える世界と日本の最新言説を紹介する。
第6回これからの文明と戦争をめぐって
文化、文明の今後を考える世界と日本の最新言説を紹介する。
第7回これまでの文明と戦争をめぐって
内村鑑三『デンマルク国の話』、鈴木大拙『禅と日本文化』、西田幾多郎『日本文化の問題』、柳田國男『先祖の話』、賀川豊彦『宇宙の目的』のエッセンスを選択的に読む
第8回これまでの文明と戦争をめぐって
内村鑑三『デンマルク国の話』、鈴木大拙『禅と日本文化』、西田幾多郎『日本文化の問題』、柳田國男『先祖の話』、賀川豊彦『宇宙の目的』のエッセンスを選択的に読む
第9回これまでの文明と戦争をめぐって
内村鑑三『デンマルク国の話』、鈴木大拙『禅と日本文化』、西田幾多郎『日本文化の問題』、柳田國男『先祖の話』、賀川豊彦『宇宙の目的』のエッセンスを選択的に読む
第10回文明と戦争
第1〜9回の学習をふまえて、注目すべき話題をより深く掘り下げ、思考の力(想像力)について考察する
第11回文明と戦争
第1〜9回の学習をふまえて、注目すべき話題をより深く掘り下げ、思考の力(想像力)について考察する
第12回文明と戦争
第1〜9回の学習をふまえて、注目すべき話題をより深く掘り下げ、思考の力(想像力)について考察する
第13回後期の授業の到達目標に向けて、期末レポート提出直前のまとめ
第14回講義のまとめ
第15回期末レポートのテーマ発表・解説 *LMSオンデマンド形式による授業、第11回前後(12月上旬)に実施予定