東洋史概説Ⅱ
担当者澁谷 由里教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングHAA-102

授業の概要(ねらい)

「中国史のスタンダードを学ぶ」(近現代史)
 世界史のなかでも大きな比重を占める中国史を、高校世界史教科書に沿って学びなおします。入試対策の暗記から脱し、各時代の特徴や中国社会の本質が理解できるように、また日本とのかかわりや、世界に占める中国の重要性が理解できるように教えたいと思っています。中国史が苦手な人、入試で世界史を受験しなかった人も安心して受講してください。また中国史の基本がわかっている人でも、通史の学びなおしには得られるものがあるでしょう。

授業の到達目標

1、中国の通史に対して、基礎的な理解が持てるようになる。
2、中国史の各時代の特徴、社会の本質が理解できるようになる。
3、日本とのかかわり、世界における中国のステイタスについて理解できるようになる。

成績評価の方法および基準

・LMSに出題する、全5回(各回は20点満点)の配信課題への解答(100%)
・3回以上提出を忘れると、合格点(60点)に届かない。また2回の提出忘れであっても、残る3回が全て満点でなければ合格点に届かない(ただし履修修正により、第4回から履修者名簿に加わった学生については、全4回<各回を25点満点に換算>の課題解答で評価する)。なお「提出期限」とは、送信完了までの時間を指すので、解答が終了していても送信が遅れた答案は減点する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『詳説 世界史 世界史B』 木村靖二・岸本美緒・小松久男山川出版社
教科書※上記を所持していない履修者は、 『新 もういちど読む山川世界史』「世界の歴史」編集委員会山川出版社
参考文献『<軍>の中国史』澁谷由里講談社現代新書
参考文献『世界史用語集』全国歴史教育研究協議会山川出版社

準備学修の内容

「各回の授業内容」に示された、テキストの該当部分をあらかじめ読んでおくこと。
ノートを取り終えたら放置せず、次回までに内容を整理しておくこと。
書写が間に合わなかった漢字は、自分で調べてノートしておくこと。

その他履修上の注意事項

※後期からの履修者へ 前期の学習内容を、あらかじめ教科書で読んでおいてください。中華文明誕生から明代末期(17C初頭)までをあらかた読んでおけば、後期の授業は理解できると思います。
※前期からの継続履修者へ 前期の学習内容は頭に入っているものとして、後期は続きを話します。忘れた人や自信がない人は、「後期からの履修者へ」に書いたのと同じ部分を読んでおいてください。
☆配信課題の提出・送信忘れに注意。なお提出期限ぎりぎりにシステムに入ると、解答や送信が遅れ、結果的に遅延答案となり減点されます。

授業内容

授業内容
第1回後期新規履修者向けガイダンス、および前期最終回の内容のうち「清朝の勃興」(対面授業)
第2回清朝の全盛(対面授業)
『詳』pp.191-192、『新』pp.81-84
第3回清代の社会と文化(対面授業)※授業終了後、LMSから第1回~3回についての課題を出します。
『詳』pp.191-192、『新』pp.84-86
第4回衰退の兆しとアヘン戦争(対面授業)
『詳』pp.295-296、『新』pp.204-206
第5回アロー戦争と北京条約、ロシアのリベンジ(対面授業)
『詳』p.297、『新』pp.206-207,pp.195-6
第6回太平天国の乱(対面授業)※授業終了後、LMSから第4回~6回についての課題を出します。
『詳』p.297-99、『新』p.207-8      
第7回朝貢秩序の崩壊(対面授業)
『詳』pp.300-1、『新』pp.209-212
第8回戊戌の変法と政変、義和団事件(対面授業)
『詳』pp.321-323、『新』pp.224-227
第9回日露戦争と辛亥革命(対面授業)※授業終了後、LMSから第7回~9回についての課題を出します。
『詳』pp.323-326、『新』pp.230-232,pp.227-228
第10回中華民国前半期の政治・文化と第一次世界大戦(対面授業)
『詳』p.326,pp.346-347、『新』p.229,239
第11回五四運動と第一次国共合作(対面授業)
『詳』pp.347-349、『新』p.249
第12回第二次国共合作と日中戦争(対面授業)※授業終了後、LMSから第10回~12回についての課題を出します。 
『詳』p.350, pp.358-360、『新』pp.260-261
第13回中華人民共和国の成立と戦後世界における中国(対面授業)
『詳』p376,p.379,p.384、『新』pp.274-6
第14回現代中国の激動(対面授業)
『詳』p.390-2, pp.404-5、『新』p.278,pp.282-3,pp.286-7,pp.291-293
第15回改革開放への道(2023年1月8日、LMS配信)※第13回~15回についての課題も出します。