東洋文化史Ⅱ
担当者澁谷 由里教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [史学科]
科目ナンバリングHAA-220

授業の概要(ねらい)

 「中国美術の歴史-故宮博物院の文物を中心に-(2)」
 北京と台北の故宮博物院は、中国4000年の歴史をものがたる、文化財の宝庫です。この授業では、前期にひきつづき、双方が所蔵する名品を映像で鑑賞しながら、中国の文化・歴史・社会の本質をかんがえていきましょう。

授業の到達目標

 1、美術を中心とする、中国の通史が理解できる。
 2、中国における、文化財の政治的意義が理解できる。

成績評価の方法および基準

 ・LMSに出題する、全5回(各回は20点満点)の配信課題への解答(100%)
 ・3回以上提出を忘れると、合格点(60点)に届かない。また2回の提出忘れであっても、残る3回が全て満点でなければ合格点に届かない(ただし履修修正により、第4回から履修者名簿に加わった学生については、全4回<各回を25点満点に換算>の課題解答で評価する)。なお「提出期限」とは、送信完了までの時間を指すので、解答が終了していても送信が遅れた答案は減点する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『ふたつの故宮博物院』野嶋 剛新潮社

準備学修の内容

 特に前近代の中国史について、高校世界史程度の基礎知識はあるものとして授業を進めます。不安な人は高校世界史教科書を予習し、授業にも持参すること。

その他履修上の注意事項

 ※後期からの新規履修者へ 前期には、中国古代・中世の文化史についての授業をしました。後期は近世(宋代)から入りますが、それ以前の知識もある程度は必要なので、不安な人は該当する部分を世界史教科書や中国史の概説書などで学んでおいてください。
 ※前期からの継続履修者へ 「後期からの新規履修者へ」に書いたことに準じます。

☆配信課題の提出・送信忘れに注意。なお提出期限ぎりぎりにシステムに入ると、解答や送信の完了が遅れ、結果的に遅延答案となり減点されます。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス、および前期内容の振り返り(対面授業)
※前期に1回だけしか映写していない「故宮1 神、人と共にありー先史・殷・周」を、もう一度映写して復習します。
 
第2回NHKスペシャル「故宮8 夢の都・開封ー北宋ー」(1)(対面授業)
 風流天子・徽宗
第3回「故宮8」(2)(対面授業)※授業後にLMSから、第1~3回分の課題を出題します。
 絵画と磁器
第4回「故宮8」(3)(対面授業)
徽宗の功罪
第5回「故宮9 美は江南にありー南宋ー」(1)(対面授業)
 政治的敗北と社会・経済の繁栄
第6回 「故宮9」(2)(対面授業)※授業後にLMSから、第4~6回分の課題を出題します。
 工芸品の大量生産と発展 
第7回 「故宮10 亡国の文人たち-元-」(1)(対面授業)
 モンゴルの国際色
第8回 「故宮10」(2)(対面授業)
 漢族文化の継承と新展開
第9回 「故宮11 紫禁城風雲録-明-」(1)(対面授業)※授業後にLMSから、第7~9回分の課題を出題します。
 永楽帝と紫禁城
第10回 「故宮11」(2)(対面授業)
 華麗なる宮中文化
第11回 「故宮12 最後の王朝ー清ー」(1)(対面授業)
 少数民族の苦闘
第12回 「故宮12」(2)(対面授業)※授業後にLMSから、第10~12回分の課題を出題します。
 乾隆帝の偉業
第13回 「故宮12」(3)(対面授業)
 故宮文物の集大成
第14回 最新映像による紫禁城の内部構造学習(対面授業)
第15回 中国文化とは何か、および北京・台北故宮博物院のみどころ(2023年1月7日、LMS配信)※第13~15回分の課題も出題します。