ビジネス実務Ⅱ
担当者田宮  憲教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [現代ビジネス学科]
科目ナンバリングMAN-102

授業の概要(ねらい)

 近年、日本のビジネス環境は大きく変化しています。みなさんが卒業後、社会人として働く際に注意しておくべきことは、日本経済、国際経済の全体的な流れを抑え、自らが働く業界や企業がどのような影響を受けるかを認識することです。そのため、この授業では、日本経済、国際経済の基本的な趨勢を把握し、さまざまなビジネスにどのような影響が及ぶかを検討します。
 具体的に、この授業は二つの目的を持っています。まず、経済全体の動向を把握し、今後みなさんが働く業界、企業に関する基本的な知識を得ることです。特に株式会社の成り立ちや日本の企業を取り巻く環境を整理し、理解しておく必要があります。
 次にみなさんの働き方の問題です。ここ数年、日本の雇用関係は大激変時代を迎えています。ニュースで取り上げられるトピックスも「日本型雇用の崩壊」、「所得格差社会」、「働き方改革」など、私たちの生活に直接関係し、不安になる要素に満ちています。このようなビジネス社会を取り巻く環境を俯瞰し、その変化に対して、どのような対応が必要かをみなさんとともに考えたいと思います。
 前期のビジネス実務Iでは、経済の趨勢の把握、会社の基本的な成り立ちについて学修します。後期のビジネス実務IIでは、前期で学修したことを基礎として、ビジネス環境の変化とそれに対応するみなさんの「働き方」との関係について考察する予定です。

授業の到達目標

この授業を履修することによって、以下の能力が向上します。
(1)日本的経営、日本的雇用慣行等の基本知識を理解できる。
(2)「働き方改革」等、近年の日本の労働市場の変化を把握できる。
(3)経営戦略の基本事項を理解できる。

成績評価の方法および基準

 評価は、各授業時に行う振り返りノート(リフレクション・ノート)、簡単なプロジェクト(ビジネスゲーム)、ラーニング・ポートフォリオ(学修実践記録)等の提出により、総合的に判断します。詳細な規準・基準は、オリエンテーション時に説明します。出席が10回未満の場合は、パフォーマンスの成否にかかわらず、不合格とします。

リフレクション・ノート(各授業時に行う振り返りノート)   30%
簡単なプロジェクト(ビジネスに関するゲーム)     30%
ラーニング・ポートフォリオ(学修実践記録)      40%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストは特に指定しません。各授業の際に、推奨テキスト、参考文献、参考になるURL等を適宜紹介します。
参考文献

準備学修の内容

 経済・ビジネスの基本知識を確認しながら、授業を進めますので、既に学修した経済・経営関連科目を十分に復習しておいてください。基本知識が不足している履修者も安心して参加できるように、適宜、参考文献等を紹介します。
 また各授業でリフレクション・ノートを作成しますので、それに基づいて、復習、予習を欠かさず行ってください。簡単なプロジェクトにおいては、授業時間外に準備する作業が多くあります。みなさんの進捗状況を見て、各授業で課題等を指示しますので、授業時間外に準備学修を着実に進めてください。

その他履修上の注意事項

 前期のビジネス実務Ⅰを履修していない学生および単位を取得できなかった学生は、前期の授業内容を独習する必要があります。そのため後期のみの履修を推奨することはできません。また、この授業は、ビジネスマナーや各種検定(秘書検定、ビジネス能力検定など)のための授業ではありません。その点、十分に注意してください。
 成績評価については、リフレクション・ノート(各授業時に行う振り返りノート)の提出やプロジェクトへの参加が、大きな比重を占めます。そのため出席が概ね10回未満の履修者に単位を認定することはできません。十分に注意して、履修手続きを行ってください。

授業内容

授業内容
第1回 オリエンテーション:授業予定の紹介、履修上の注意など
第2回 日本的経営とは何か
第3回 日本的雇用慣行の歴史(1)
第4回 日本的雇用慣行の歴史(2)
第5回 激変する日本的雇用慣行
第6回 「働き方改革」とは何か
第7回 近年の日本の労働市場について(1)
第8回 近年の日本の労働市場について(2)
第9回 近年のビジネスモデルの変化について考える(1)
第10回 近年のビジネスモデルの変化について考える(2)
第11回 近年のビジネスモデルの変化について考える(3)
第12回 簡単なプロジェクト(1)
第13回 簡単なプロジェクト(2)
第14回 ラーニング・ポートフォリオ(学修実践記録)の作成
第15回 オンライン授業(LMSによるオンデマンド方式)の実施
 後期授業の総まとめ