担当者 | 落合 亮教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [経済学科] | |
科目ナンバリング | ECT-202 |
本講義では、消費者の行動や企業の行動等、経済の理論分析の基礎となるミクロ経済学の分析ツールを修得することを目標とする。このようなミクロ経済学の基本原理を学ぶことは、日々生じる経済に関わる様々な事象や、我々の生活に直接的・間接的に影響を与える政府の政策の影響を論理的に考える上で、大変有用なツールを提供してくれる。また、金融や貿易など応用経済学を理解する上で必要となる知識である。
本講義においては、入門レベルのミクロ経済学の知識をベースに、①初歩的な経済数学を用い、②より踏み込んだミクロ経済学のトピックを学んでいく。
より具体的には、「ミクロ経済学Ⅰ」において、ミクロ経済学の基礎となる市場メカニズムの基本原理や、経済において中心的な主体となる消費者や企業の行動を中心に学ぶ。「ミクロ経済学Ⅱ」においては、「ミクロ経済学Ⅰ」で学んだ内容に基づいて、完全市場における均衡メカニズム、不完全競争市場における均衡メカニズム、政府の役割、生産要素市場などについて取り上げる。
ミクロ経済学のより応用的な分析ツールを身につけ、応用経済学を学ぶ上で直接役立つような経済原論の知識を身につける。更に、より高度な経済学の文献を理解できるようになる。
出席状況を鑑みつつ、①中間試験(20%)、②期末試験(30%)及び③毎回の授業後にLMS上にて実施する小試験の結果(50%)に基づいて総合評価を行う。評価の詳細については初回の講義で説明する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 『マンキュー経済学Ⅰ ミクロ編 第4版』 | グレゴリー・マンキュー | 東洋経済新報社 |
基礎的な(入門レベルの)ミクロ経済学の知識及び基礎的な経済数学(特に微分)は事前に復習しておくこと。また、講義ではパワーポイントを用いて説明するが、その講義資料は授業前にPDF形式にてLMSに掲載するため、事前に目を通してどのようなテーマを扱うのか把握して授業に臨むこと。さらに、講義資料は事前にプリントアウトして授業に持参し、それに授業中での説明を書き加えるなどの工夫をすることを推奨する。
簡単な経済数学等を使って、一歩進んだミクロ経済学をより厳密に学びたいという意欲を持った学生の履修を期待する。このような経済分析に必要な数学的知識等は、履修にあたって必ずしも事前に身につけている必要はなく、授業の中で適宜可能な限りわかりやすく説明していくつもりである。したがって、本講義を履修するにあたって、入門レベルのミクロ経済学を履修していることを前提とする。経済理論に関しては、理解できない部分を放置しておくと、後々の授業の理解にも影響してくるため、不明点については必ず明らかにしておくこと。
また、毎回の授業後、授業内容が理解できたかどうかを確認する小試験をLMS上にて実施するため(期限:1週間)、授業後もある程度の学修を行うことが要求される。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 完全競争市場における均衡メカニズム |
第2回 | 完全市場における均衡の効率性 |
第3回 | 生産要素市場:労働市場の均衡 |
第4回 | 生産要素市場:均衡賃金の決定要因 |
第5回 | 外部性:市場の非効率性と公共政策 |
第6回 | 公共部門の経済学:公共財と共有資源 |
第7回 | 不完全競争市場:独占企業と生産・価格決定と政策 |
第8回 | 前半部分の復習・中間試験 |
第9回 | 不完全競争市場:独占的競争と差別化された製品市場 |
第10回 | 不完全競争市場:寡占市場と協調(1) |
第11回 | 不完全競争市場:寡占市場と協調(2) |
第12回 | 不完全競争市場:寡占市場と政府の政策 |
第13回 | 一般均衡分析の基礎(1) |
第14回 | 一般均衡分析の基礎(2) |
第15回 | 全体の復習と期末試験 |