観光学特論Ⅰ
担当者野澤 丈二教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [観光経営学科]
科目ナンバリングCUA-203

授業の概要(ねらい)

 食べることはあまりにも日常的な行為であるがゆえに、その重要性はしばしば見落とされがちです。
 この授業では、15世紀以降の西ヨーロッパを中心として、今日の重要な観光資源でもある「食」について、その歴史的な背景から読み解いていきます。
 観光学を専門とする学生にぜひ知ってもらいたい内容を紹介します。

授業の到達目標

 ① 重要な観光資源でもある「食(文化)」について、その歴史的な変遷を説明できる。
 ② 余暇・旅行・観光と食の結びつきについて、その背景や具体的な事例を説明できる。
 ③ 「食」に関する調査や研究の多様な事例を紹介できる。

成績評価の方法および基準

 平常点(40点):① 授業内課題、② 授業への参加、③ 出席状況など
 中間課題(30点)
 期末レポート(30点)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『食の500年史』 ジェフリー・M・ピルチャー(NTT出版、2011年)
参考文献『フランス料理の歴史』 ジェン=ピエール・プーラン、エドモン・ネランク(Kadokawa、2017年)
参考文献『世界の食文化〈16〉フランス』 北山晴一(農山漁村文化協会、2008年)
参考文献『食の歴史』 ジャン=ルイ・フランドラン、マッシモ・モンタナーリ(藤原書店、2006年)全3巻

準備学修の内容

 教科書の内容に沿って、毎回ひとつの章を読み進んでいきます。予習の必要はありません。 
 普段活用しているメディア(インターネット、SNS、新聞・雑誌など)で紹介されている食に関する情報や新刊図書などに目を配り、どのようなテーマが話題になっているかを意識するよう心がけてください。 

その他履修上の注意事項

 高校で世界史をあまり学んでいない場合でも、安心して受講できます。
 以下の授業内容や順番は、履修者数などに応じて、一部変更になる可能性もあります。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション
第2回「食文化史」という分野
第3回「コロンブスの交換」【オンライン(LMSによるオンデマンド形式)】
第4回砂糖と香辛料
第5回料理と国民国家
第6回フランスとイギリスの比較
第7回レストランと美食の大衆化
第8回中間課題
第9回工業化と新しい食品
第10回ヒトの移動と食
第11回戦争と食
第12回ファストフードの登場
第13回食の世界遺産
第14回食品廃棄物と日本【ドキュメンタリーの鑑賞】
第15回まとめ