担当者 | 野口 剛教員紹介 | |
---|---|---|
単位・開講先 | 選択 2単位 [資格科目] | |
科目ナンバリング | ESS-303 |
この授業は、4年次の教育実習における特に高等学校地理歴史科の授業の準備作業となるものです。社会科・地理歴史科の授業がどういった条件の下で成り立っているのかを理解して教材の発表と検討を行います。前期では主に「歴史総合」の教科書を分析しながら、この科目の意図と方法を対象として分析していきます。社会科・地理歴史科教育法Ⅱを受講するための前提となるものです。
① 高校学習指導要領において「歴史総合」という科目がどのような構成になっているかを把握する。
② 「歴史総合」の授業をつくる際の基本的な考え方と方法を身につける。
授業に3分の2以上出席することが評価を受けるための前提条件です。そのため、毎時間、予習してきた課題のレポートを提出していきます。その上で、評価は予習をした上での授業への積極的参加30%、発表の状況35%、試験35%の割合で判定します。当番となっている発表を無断で欠席した場合は、失格とします。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 社会編』 | 文部科学省 | 東洋館出版社 |
教科書 | 『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 地理歴史編』 | 文部科学省 | 東洋館出版社 |
教科書 | 『現代の歴史総合』 | 久保文明・中村尚史ほか | 山川出版社 |
教科書 | |||
参考文献 |
発表の担当に当たっている人は、必ず関連する書籍10冊以上にあたり、資料を集めて発表に使って下さい。発表に当たっていない人は、毎回、事前に「歴史総合」の教科書の該当する部分をすべて読み、その範囲を要約するとともに、その部分の興味深さを高校生に伝えるためにどうすべきであるかを記して提出することが必要となります。
(1) 30人を基準として、場合によっては抽選を行います。なお、学部の必修授業の関係で、履修の時限が限られている
場合、担当教員に相談して下さい。
(2) いつも自分が教育実習の教壇に立っているという気持ちで授業に参加しなければなりません。第2回は発表の順
番を決めるので必ず出席して下さい。なお、「授業の計画」の項目は、今後、多少変わる可能性があります。
回 | 授業内容 |
---|---|
第1回 | 心構え、分担の割り振り、今後の授業の必要事項について解説します。 |
第2回 | 「歴史総合」の教科書の性格について解説し、高校での歴史の授業の成立条件について考えます。担当の順番の決定 |
第3回 | 「18世紀の東アジアにおける社会と経済」の節を授業する。 |
第4回 | 「貿易が結ぶ世界」「産業革命」「東アジアの開国」の節を授業する。 |
第5回 | 「市民革命」「国民国家」「明治維新」の節を授業する。 |
第6回 | 「帝国主義」「東アジアの変化」「日露戦争の意味」の節を授業する。 |
第7回 | 「第一次大戦」「ソビエト連邦の成立」「ヴェルサイユ・ワシントン体制」の節を授業する。 |
第8回 | 「世界経済の変化」「アジアのナショナリズム」「大衆社会」の節を授業する。 |
第9回 | 「世界恐慌」「ファシズムと共産主義」「日中戦争」の節を授業する。 |
第10回 | 「第二次大戦」「国際連合」「占領政策」の節を授業する。 |
第11回 | 「アジアの冷戦」「主権回復」「冷戦下の紛争」の節を授業する。 |
第12回 | 「1960年代の社会」「緊張緩和」「日本の高度成長」の節を授業する。 |
第13回 | 「石油危機」「情報革命と国際化」「冷戦終結」の節を授業する。 |
第14回 | まとめと試験 |
第15回 | 冷戦終結伊能の世界について(オンライン授業) |