歴史地理学Ⅱ
担当者野口  剛教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [史学科]
科目ナンバリングHUG-204

授業の概要(ねらい)

 この授業は、地形や地名といった地理的条件を基礎として、その上に古文献や発掘事例からわかる歴史的現象を把握していこうとするものです。具体的には、京都の 地形を歴史的な見地からみたテキストを使って、京都という地域が持っている今日的な課題を考察していきます。また、博物館や実地の映像などを使いながら作業を行っていきますので、地図帳や歴史資料集などは各自で持参して下さい。地名や地理用語・歴史用語などを調べる必要もあるので、辞典・用語集なども準備しておいて下さい。

授業の到達目標

 ① 地理空間を歴史的な観点から把握する方法を身につけ、現代的な課題を考察していくことができる。
 ② 京都の地理的特徴を理解して、その固有の課題に対処していくことができるようにする。
 ③ 日本の近世・近代に関する歴史的用語を理解して、現代的な課題を歴史的にみることができるようにする。

成績評価の方法および基準

 この授業で評価を受けるためには全体の3分の2以上の回数に出席することが必須条件となります。その上で、評価は普段の授業における作業への積極的な参加15%、自主活動のレポート30%、期末試験55%の割合で判定します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 『京都の歴史を歩く』 小林丈広・高木博志・三枝暁子岩波書店
教科書 『新詳高等地図』 帝国書院編集部帝国書院
参考文献 ex. 日本史用語集山川出版社
参考文献 ex. 最新版日本史辞典角川書店

準備学修の内容

 次回の授業で扱われるテキストの範囲を読み、質問事項を整理しておいて下さい。

その他履修上の注意事項

 この授業を契機として、なるべく多くの本を読めるようにして下さい。なお、「授業の計画」に示された進度については、状況によって変更する可能性もありますので、あらかじめ承知しておいて下さい。

授業内容

授業内容
第1回 授業の進め方と評価の方法
第2回 室町と山鉾の道
第3回 開化と繁華の道
第4回 清水坂の歴史と景観
第5回 キリシタンの道
第6回 鴨東開発の舞台
第7回 大礼の道
第8回 「日本国王」の道
第9回 災害の痕跡を歩く
第10回 志士の道
第11回 学都京都を歩く
第12回 朝鮮通信使の道
第13回 古典文学と嵐山・嵯峨野の近代
第14回 まとめと試験
第15回 博物館の展示を評価する(オンライン授業)