超域日本語特論Ⅱ
担当者藤森 弘子教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [外国語研究科 超域文化専攻]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

2019年に「日本語教育推進法」が成立して以来、日本語教育は日本社会においてより認知され、社会全体の課題となりつつあります。そこで、本授業では、「なぜ」、「何を」、「どう」教えるのかといった観点から日本語教育のあり方を概観し、各テーマについて議論し、考察することを目的とします。

授業の到達目標

まず、「なぜ」の部分では日本語教育の歴史を概観し、今日までの変遷を理解します。国内外での日本語教育の動きを言語政策や国際情勢の動きと関連しながら見ていきます。「何を」の部分では、日本語教育で扱う語彙・文法・文字表記や語用論といった観点から基礎的知識を得て、各自研究課題をみつけることを目指します。また、多文化共生社会における「やさしい日本語」の役割と課題についても考察し、議論をしながら授業を進めていきます。

成績評価の方法および基準

(1)参加度および課題提出 40%
(2)中間発表とレポート 30%
(3)期末課題と総括 30%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書日本語教育学入門姫野伴子他著研究社(2015年)
参考文献新・日本語教育を学ぶーなぜ、なにを、どう教えるかー遠藤織枝編著三修社

準備学修の内容

予め読んできて、ディスカッションするための提題を考えてくること。

その他履修上の注意事項

議論しながら授業を進めていきますので、積極的な参加が望まれます。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション
日本語教育の歴史と背景
第2回海外日本語教育機関調査に見る概況
第3回国内の日本語教育の実態調査に見る概況
第4回日本語の文法①:語と語構成、文
第5回日本語の文字・表記
第6回日本語の文法②:活用、格と主題
第7回日本語の文法③:テンス・アスペクト・ヴォイス
第8回日本語の文法④:方向性と恩恵
第9回日本語の文法⑤:モダリティー
第10回語用論から見た日本語:待遇表現とポライトネス
第11回日本語教育と評価
第12回日本語教育におけるシラバス・カリキュラムと教室活動
第13回授業デザインと実践:教材の対照研究
第14回多文化共生社会のための日本語
第15回期末課題と総括