超域日本語特論Ⅰ
担当者藤森 弘子教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [外国語研究科 超域文化専攻]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

第二言語習得研究とは、母語以外の言語がどのように習得されるのかについての研究のことで、応用言語学の一分野です。第二言語学習者の習得過程やその実態を知ることは、言語や文化に関わる教師や研究者にとって重要なことです。本授業では日本語教育に生かすことをめざして第二言語習得理論を概観し、習得に関わる要因や習得の発達及び研究方法等について、議論しながら授業を進めていきます。

授業の到達目標

代表的な第二言語習得研究の理論を学び、最近の習得に関する文献や論文を各自読みながら、理解を深めることを目的とします。各自の研究課題を第二言語習得研究の視点からも検討します。

成績評価の方法および基準

(1)参加度および発表・課題の提出 40%
(2)中間レポート 30%
(3)期末レポートと総括 30%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書改訂版 日本語教育に生かす第二言語習得研究迫田久美子アルク(2020年)
参考文献日本語教師のための新しい言語習得概論小柳かおるスリーエーネットワーク
参考文献第二言語習得について日本語教師が知っておくべきこと小柳かおるくろしお出版

準備学修の内容

毎回の授業の復習、次回授業のための予習、すなわち文献を読んできてください。

その他履修上の注意事項

議論しながら進めていくことを基本としますので、積極的な参加が望まれます。
教科書は、改訂版である2020年版を購入してください。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション
第二言語習得研究とは
第2回第二言語習得研究の発達
第3回第二言語習得研究の理論・モデル①
第4回第二言語習得研究の理論・モデル②
第5回第二言語習得に関わる要因①ー中間言語と変異
第6回第二言語習得に関わる要因②-知識と能力
第7回第二言語習得に関わる要因③-習得順序と言語転移
第8回第二言語習得に関わる要因④-学習環境及び個人的要因
第9回バイリンガリズムと年少者教育
第10回第二言語習得研究の方法①-量的研究
第11回第二言語習得研究の方法②-質的研究
第12回第二言語としての日本語の習得研究
第13回日本語の習得研究と日本語教育①
第14回日本語の習得研究と日本語教育②
第15回期末課題と総括