入門ミクロ経済学Ⅰ
担当者堀内 英次教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングECT-101

授業の概要(ねらい)

 ミクロ経済学の基礎となる需要・供給分析の基礎を学習し、合わせて現実の経済問題への適用例を学ぶことを目的とする。
 第一に、市場の基本的な機能について学習する。まず需要曲線、供給曲線を学び、そして需要と供給を一致させる市場の価格メカニズムを学習する。さらに需要と供給の弾力性の概念を習得し、市場のショックや政策が市場均衡に如何に影響するかを、比較静学により分析する。
 第二に、市場の効率性を分析し、それを用いて市場の経済厚生分析を行う。まず生産者余剰、消費者余剰を学習し、総余剰の概念を学習する。続いて、総余剰という観点から、様々な経済問題について経済厚生分析を行う。まず国際貿易の利益・関税政策の効果を分析する。また、課税の市場への影響についても分析を行う。

授業の到達目標

①需要曲線・供給曲線・総余剰など、市場の機能をミクロ経済学的に理解するための基礎理論を修得する。
②消費者や企業の行動などを学ぶことで、経済学の考え方を日常の経済生活に活用できるようになる。
③消費者や企業の行動、および両者が取引を行う市場の仕組みと機能を説明できるようになる。

成績評価の方法および基準

(1) 小テスト(LMSにより毎回実施) 33%
(2) 中間・期末試験    67%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『経済学I ミクロ編』, 第4版, 2019年. グレゴリー・マンキュー東洋経済新報社
参考文献『ミクロ経済学』, 第3版, 2018年. 伊藤 元重日本評論社

準備学修の内容

理論の講義では議論が毎回積み上がっていくことが多いので、以下のことを行い、確実に講義内容を修得するように努めること
 ・講義ノートを事前に読み込んでおく
 ・講義後も講義ノートを復習した上で、確認テストを受験し、毎回の内容を確実に修得する

その他履修上の注意事項

 第1回講義までにLMS上で講義ノートを公開する。プリントアウトした上で最初の講義から毎回持参すること。
 内容は必ずしも平易ではないが毎回出席していれば十分理解できるものである。現実問題に関心があり、かつそれを考えるために経済学の基礎をしっかり学ぼうという意欲を持った学生の参加を望む。

授業内容

授業内容
第1回 授業ガイダンス
第2回 第1章 需要・供給分析
 第1節 需要曲線と供給曲線:市場の機能
 需要曲線を学ぶ
第3回 第1節 需要曲線と供給曲線:市場の機能
 供給曲線を学ぶ
第4回 第1節 需要曲線と供給曲線:市場の機能
 市場均衡と市場の機能について学ぶ
第5回 第2節 需要・供給と弾力性
 需要と供給の価格弾力性、所得弾力性について学ぶ
第6回 第2節 需要・供給と弾力性
 現実の経済問題における弾力性の作用について学ぶ
第7回 第2章 需要と供給:市場と厚生
 第1節 総余剰と市場の効率性
 消費者余剰について学ぶ
第8回 第1節 総余剰と市場の効率性
 生産者余剰と総余剰について学ぶ
第9回 第2節 需要と供給分析:応用I―課税の理論―
 課税が市場参加者に与える影響について学ぶ
第10回 第2節 需要と供給分析:応用I―課税の理論―
 課税が市場参加者に与える影響について学ぶ
第11回 第3節 需要と供給分析:応用II―国際貿易―
 国際貿易の利益について学ぶ
第12回 第3節 需要と供給分析:応用II―国際貿易―
 政府の貿易政策が市場での総余剰に与える影響を学ぶ
第13回 復習①
第14回 復習②
第15回 復習③