心理学研究法Ⅱ(心理調査計画法)
担当者敷島 千鶴教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [心理学科 2018年度以降]
科目ナンバリングPSY-204

授業の概要(ねらい)

 実証科学としての心理調査研究を遂行するにあたり、求められる専門的な方法を体系的に学ぶ。とくに、質問紙調査、社会調査の方法について学修する。仮説を立て、検証するために必要な手続きを正しく理解し、研究の倫理的配慮についても、事例を挙げて詳しく検討していく。心理調査の計画を自ら立案できる力を養い、自身の研究へと繋げていって欲しい。

授業の到達目標

 ① こころの働きを科学的に理解するための科学的思考力とデータ分析力を有する。
 ② こころに関わる様々な問題に実践的な解決を与えうる、柔軟な思考能力と実践力を有する。
 ③ 心理調査の計画を自ら立案することができる。
 ④ 実際に知見を導出していくために必要な研究方法がわかる。
 ⑤ 研究倫理とは何か説明することができる。

成績評価の方法および基準

 心理調査の方法を理解し、計画を自ら立案することができるか、実際に知見を導出していくために必要な研究方法がわかるか、研究倫理とは何か説明することができるかという観点から、中間テストと学期末テストへの回答を求め、2回のテストの合計点で評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『心理調査の基礎』  サトウタツヤ・鈴木直人編有斐閣を参考書とする。そのほか資料プリントを配布し、LMSへアップロードする。

準備学修の内容

 授業前に指定した文献を読み、わからないことは自分で調べてから授業に臨むことを求める。

その他履修上の注意事項

 2年次選択必修科目の1つであるが、3年次での履修も歓迎する。心理調査、とくに質問紙調査について専門的に学びたい方の履修を勧める。
 LMSの本科目サイト内に、授業に関する情報を掲載する。履修者は毎週アクセスすること。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス―心理調査とは何か
第2回 問題の設定と仮説の構築について学ぶ―どのように問いを立てるのか
第3回 質問紙調査・実験・観察・面接の長所と短所について学ぶ―いつどの方法を使うのか
第4回 質問紙調査の方法について学ぶ(1)―どのようにデータを集めるのか
第5回 質問紙調査の方法について学ぶ(2)―どのように集めたデータを分析するのか
第6回 尺度構成の方法について学ぶ―どうやって数値にするのか
第7回 ここまでのまとめ 中間テスト 
第8回 テストの解説
 尺度の信頼性について学ぶ―精緻に測れているのか
第9回 尺度の妥当性について学ぶ―測りたいものが測れているのか
第10回 社会調査の方法について学ぶ(1)―どのように暮らしを測るのか
第11回 社会調査の方法について学ぶ(2)―何がわかるのか
第12回 研究に求められる倫理的配慮について学ぶ(1)―協力者の保護とは何か
第13回 <オンライン>
 研究に求められる倫理的配慮について学ぶ(2)―公正な研究とは何か
第14回 ここまでのまとめ 学期末テスト
第15回 テストの解説 総括