担当者 | 冨田 秀昭教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [経営学科] | |
科目ナンバリング | ECP-206 |
私たちは、政府、日本銀行により実施されている経済政策により、さまざまな影響を受けて生活しています。すぐに思い浮かぶ代表的な経済政策はマクロの財政金融政策ですが、それ以外にも多様な経済政策があります。ミクロの資源配分などに影響を及ぼす最低賃金制度、保護貿易政策、産業政策をはじめとする市場への政府介入、外部性を内部化する政策対応など、さまざまなケースが考えられます。
「経済政策論」の授業では、企業経営の場で生起する実践的課題に対処すべく、企業経営に影響を与えるさまざまな経済政策を評価するための基礎理論の修得を目的とします。
「経済政策論Ⅱ」では、情報の問題が原因で市場が失敗する場合におけるミクロの経済政策のほか、マクロ経済の安定化を目指す財政金融政策の効果について評価できるようになることを目標とします。
① 情報の問題が原因となり市場の失敗が発生する場合、ミクロの経済政策としてどのような政策をとるべきかについて学修する。
② IS-LMモデルを用いて、マクロ経済の安定化を目指す財政金融政策の効果を評価できるようになるとともに、財政赤字問題について理解する。
(1)小テスト(到達目標①、②) 40%(重要な概念や用語の理解を問うもので、計4回、不定期に実施)
(2)期末試験(到達目標①、②) 60%(全範囲を対象として理解度を問うもので、最終授業時に実施)
・小テストの講評、解説については、次の授業時間内で実施します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『ゼミナール 経済政策入門』 | 岩田規久男・飯田泰之 | 日本経済新聞出版社、2006年 |
(1)事前に教科書の関連部分を熟読し、疑問点などをチェックして授業に臨んでください。
(2)原則として授業内容の要点を記載したレジュメを毎回配付するほか、必要に応じて配付する資料に基づいて、現実の経済政策を考える際の経済学的考え方を丁寧に解説することを心掛けるつもりです。帰宅してから、その日の授業で学修した内容を見直すなど、復習に重点を置いて取り組んでください。
(3)配付するレジュメは空欄穴埋め方式とするので、授業を聴きながら該当箇所に用語を記入していくこと(レジュメの完成版は次の回の授業で配付します)。
(1)「入門ミクロ経済学」および「入門マクロ経済学」を履修済みであることが望ましい。
(2)経済政策を考える際の経済学的考え方を体系立てて理解するため、「経済政策論Ⅰ」からの連続履修を希望します。
(3)授業中の私語など、他の受講生に迷惑を掛ける行為があった場合には、成績評価に際して大幅減点、あるいは不合格とすることがあります。
回 | 授業内容 |
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第1回 | <ガイダンス> 授業目的、授業方法、成績評価、準備学修および授業内容について |
第2回 | <講義> 情報の経済学と経済政策(1):不完全情報下の期待効用 |
第3回 | <講義> 情報の経済学と経済政策(2):危険回避と保険 |
第4回 | <講義> 情報の経済学と経済政策(3):情報の非対称性 |
第5回 | <講義> 情報の経済学と経済政策(4):金融市場と情報の経済学 |
第6回 | <講義> 財政金融政策(1):IS曲線の導出 |
第7回 | <講義> 財政金融政策(2):LM曲線の導出 |
第8回 | <講義> 財政金融政策(3):IS-LMモデルと財政政策 |
第9回 | <講義> 財政金融政策(4):財政政策の有効性 |
第10回 | <講義> 財政金融政策(5):IS-LMモデルと金融政策 |
第11回 | <講義> 財政金融政策(6):金融政策の有効性 |
第12回 | <講義>(オンライン授業) 財政赤字問題(1):財政赤字の現況 |
第13回 | <講義> 財政赤字問題(2):財政赤字発生の原因 |
第14回 | <講義> 財政赤字問題(3):財政破綻の可能性 |
第15回 | <まとめ> 1)授業の総括 2)期末試験 |