担当者 | 浜井 和史教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [総合基礎科目] | |
科目ナンバリング | POL-104 |
本授業は、終戦から今日に至る日本の政治と外交の歴史について解説する。特に、新憲法の理念や、55年体制の成立と崩壊のプロセスおよびその後の政治改革の展開を中心に取り上げ、戦後における「デモクラシー」の可能性について考える。また、内政と対外関係が密接に連動しているとの観点から、国内政治の動向のみならず、国際環境の変動や、日米関係、安全保障問題などの動向にも着目する。
・戦後期における日本の政治と外交の歴史についての基本的知識を習得する。
・戦後期における日本の政治と外交の特質について理解し、考察する能力を身につける。
学期末レポート課題(50%)と授業内の小課題(40%)、平常点(10%)で評価する。レポート課題は、授業内容をよく理解して書けているかが評価基準の重要なポイントとなる。ネットからの剽窃やコピペ等は不正行為とみなして然るべき処置をとる。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 特に教科書は指定せず、関連書籍を適宜、授業内で紹介する。 | ||
参考文献 | 『日本政治史―外交と権力(増補版)』(2017年) | 北岡伸一 | 有斐閣 |
参考文献 | 『現代日本政治史』全5巻(2011-2013年) | 楠綾子・池田慎太郎・中島琢磨・若月秀和・佐道明広 | 吉川弘文館 |
授業では戦後期の日本政治外交に関する膨大な情報量を扱うので、ノートや配布資料の見直しなどの復習により、知識を定着させる努力を怠らないこと。
・普段から日本の政治や外交の歴史に関連するテレビ番組や新聞・雑誌記事に目を通すよう心がけること。
・対面授業中の私語や携帯・スマホの使用は厳に謹むこと。行為によっては退出を命じることや、以後の受講を認めない場合がある。
・オンライン授業の実施については変更もありうるので、指示をしっかりと確認すること。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス/終戦をめぐる政治 |
第2回 | 終戦をめぐる政治と新憲法の成立 |
第3回 | 議院内閣制/政党の復活と公職追放 |
第4回 | 憲政転換期の政治の模索 |
第5回 | 吉田政権の基盤確立と保守再編/講和への道 |
第6回 | 「真の自主独立」と講和後の政界再編 |
第7回 | 「55年体制」の成立 |
第8回 | 「55年体制」の特質と問題点 |
第9回 | 岸政権と安保改定 |
第10回 | 野党の多党化と自民党政治の定着(1960年代) |
第11回 | 田中派支配と自民党分裂の危機(1970年代) |
第12回 | 竹下派支配と「55年体制」の崩壊(1980年代~1993年) |
第13回 | 政治改革のゆくえと「自公」連立枠組みの成立(1990年代) |
第14回 | 自公連立の強化と新自由主義・新右派傾向の進展 |
第15回 | 政権交代と民主党政権の「失敗」 |