貿易論Ⅰ
担当者比佐 優子教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングECP-223

授業の概要(ねらい)

 国際貿易とは、異なる国の間で行われる財・サービスの交換のである、外国への財・サービスの販売である輸出と外国からの財・サービスの購入である輸入を通じて様々な商品を交換している。21世紀の初頭、財・サービスの貿易、労働者の移動、資金の流出入、国境を越えた投資を通じて各国の結びつきは今まで以上に、急速に緊密になっている。このことは我が国の経済統計を見ても明らかなように、これまでになく国際経済との相互依存の関係が高まっている。
 「貿易論Ⅰ・Ⅱ」では、基本的な国際貿易の理論と現状について学ぶ。古典的な貿易理論から最近の実証研究を学びつつ、日本を取り巻国際貿易の課題、企業の海外進出、産業の空洞化問題、地域貿易協定、コロナの影響、新しい輸出産業などのについてその現状や政策を理解し基本的事項を習得し、自ら評価する力を育み、それを他者に説明できる。
 前期の「貿易論Ⅰ」では、まず様々な問題を分析するに必要なツールである貿易理論について、その基礎を学ぶとともに、最新のトピックスである産業内貿易の動向を取りあげ、事例を挙げて解説することで理論の理解を深めることが出来るようにした。受講にはミクロ経済学の知識があることが望ましい。 
 後期の「貿易論Ⅱ」では、前期で学んだ国際貿易の理論的背景をもとに、日本の貿易構造の急速な変化やその諸政策、グローバル化のなかでの貿易政策について習得する。

授業の到達目標

国際貿易に関する基礎的な理論と統計データに基づく現状を広く学ぶ。そして急速な国際環境の変化に対する企業の取り組み、政府の政策について習得し、その是非について、それぞれが考え、自身の意見を説明することができるようになる。

成績評価の方法および基準

 中間・期末に行うLMSを使用した試験、ほぼ毎回の簡単な小テスト、視聴覚教材をみての課題の提出によって総合評価を行う。そのため定期試験よりも通常の小テスト、課題の合計点の方が重要となります(いずれも最低合格点あり)。各種テストと視聴覚教材をみての課題は期間内に必ず提出すること。視聴覚教材、試験は教室で必ず受けること。講義形式、試験、小テスト、レポートなどについて変更する可能性があるのでLMSを必ず、毎回確認すること。詳細はガイダンスにて説明するので出席してください。
 6. その他履修上の注意事項、をよく読んでください。、

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『国際経済学をつかむ』(2018)(第二版)石川 城太・菊地 徹・椋 寛有斐閣
参考文献『経産白書』各年版経済産業省(経済産業省)
参考文献『中小企業白書』各年版中小企業庁(中小企業庁)
参考文献自由貿易はなぜ必要か椋 寛有斐閣

準備学修の内容

 ミクロ経済の復讐。アメリカ、日本、中国などEPAに関する貿易に関する新聞記事、ドキュメンタリーなど国際貿易に関する記事や映像をもとにレポートにまとめるておくことを勧めます。

その他履修上の注意事項

 ガイダンスは必ず確認してください。LMSを使用するので動作環境が整わない場合には履修は困難になります。テスト、小テスト、課題提出、質問はLMSを通じてのみです。
 対面講義には必ず不織布マスクを着用のこと。マスクのないもの、布、ウレタンマスクは入室禁止です。(忘れた場合は配布しますが数に限りがあります)座席は指定の場合もあります。
 対面による質問は受け付けません。LMSの「質問はこちらに」とメールを利用してください。
 期末、中間テスト、毎回の簡単な小テストは必ず受けてください。課題提出は必須です。これらの提出と最低点に合格しなければ単位習得はできません。簡単ですがどの課題にも最低合格点あります。視聴覚教材使用の回、テストの回は必ず教室で受けてください。単位認定には不可欠です。
 教科書は必ず毎回講義に持参すること。また『国際経済学をつかむ』の必ず第二版を購入してください。第一版は内容が異なります。
 修正期間での履修には必ず連絡してください。修正期間中に行った小テストを受けてください。連絡、課題の提出ない場合は受講はできますが、単位の習得はできません。

授業内容

授業内容
第1回講義は概ね以下のような内容を予定している。講義予定の詳細などについて説明します。コロナウィルスの感染、受講者の状況をみて、理解をより深めるため、教科書、参考書の改定、出版、統計資料の配信などの理由により、新学期までに内容や順序を見直す場合がある。(なお、変更は随時、掲示板、その回のファイルにて連絡します。)
授業ガイダンス
分業の利益
第2回比較優位:比較優位と分業の利益
第3回比較優位:国際貿易とリカードモデル
第4回比較優位と国際貿易:リカードモデル
第5回比較優位の決定要因と関税
第6回比較優位と経済発展:日本の自動車産業の事例(視聴覚教材使用の予定)
第7回貿易理論のまとめと確認(中間テスト 日程変更有 該当フォルダのLMS等を確認)
第8回貿易政策の政治経済学
第9回日本の保護貿易と新しい農業の事例(視聴覚教材使用の予定)
第10回産業間貿易と産業内貿易
第11回産業内貿易と規模の経済
第12回多国籍企業と直接投資:理論
第13回貿易政策の現状(期末テスト 日程変更有 該当フォルダのLMS等を確認)
第14回貿易論のまとめと日本企業の海外進出の事例(視聴覚教材使用の予定)
第15回日本の貿易の現状(オンライン 資料は先行配信)