心理学統計法Ⅰ
担当者飯島 雄大教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [心理学科 2018年度以降]
科目ナンバリングSTS-101

授業の概要(ねらい)

 心理学の量的研究では、心理現象を検証するために統計を用いることが必須である。そのため、心理学の文献を正しく理解するためにも、また自分たちで研究を行い、レポートや卒業論文を執筆するためにも、統計の知識が必要となる。この授業では、統計に関する基礎的な知識と、心理学で用いられる統計手法について講義を行う。

授業の到達目標

・統計に関する基礎的な知識を身につける。
・データの分析結果を科学的に評価し、批判的に検討できる
・データの分析結果を総合的に考察し、立てた問いに対して柔軟な解釈を還元できる

成績評価の方法および基準

 小レポート(10%)、期末試験(90%)で評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献心理統計学の基礎 - 統合的理解のために 南風原 朝和有斐閣アルマ
参考文献心理学のための統計学入門 川端 一光・荘島 宏二郎誠信書房

準備学修の内容

 授業で習った用語を単純に覚えるだけでなく、それがどういう意味なのか、どういう場面で必要な知識かを配布資料や参考書を用いてしっかりと理解すること。
 授業を聴講するだけでは統計手法を身につけるのは難しい。配布資料や参考書を用いて、繰り返し授業を復習することを強く推奨する。

その他履修上の注意事項

 受講生の理解度や進捗によって、以下の授業内容や順番を変更することがある。

※ 2018年度以降の入学生には、公認心理師受験資格に必要な科目です。
  2017年度以前の入学生は、心理学科のホームページを参照してください。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション(オンライン)
第2回分布の特徴を記述する(1):尺度水準、度数分布、ヒストグラム
第3回分布の特徴を記述する(2):平均値、中央値、最頻値
第4回分布の特徴を記述する(3):四分位範囲、分散、標準偏差
第5回正規分布の特徴を学ぶ:標準正規分布、標準化、偏差値
第6回2変数の関係を記述する(1):散布図、共分散、相関係数
第7回2変数の関係を記述する(2):回帰直線、説明変数、目的変数、クロス集計
第8回ここまでの振り返り
第9回確率について理解する:無作為抽出、確率変数、確率分布、中心極限定理
第10回推測統計の基本を理解する:大数の法則、点推定、不偏推定量
第11回母集団の平均値を推測する:標準誤差、区間推定、信頼区間
第12回仮説検定の考え方: 帰無仮説、有意水準、有意確率
第13回母平均に対する仮説検定②:t検定、片側検定、両側検定
第14回2変数の関係を推測する:相関の検定、連関係数、χ2検定
第15回まとめ