伝統文化研究(平安・鎌倉文化)Ⅱ
担当者馬場 小百合教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリングJLT-212

授業の概要(ねらい)

この授業では平安・鎌倉時代の古典文学作品の読解、および古典文学作品に関する学術論文の読解を行う。
後期の授業では、毎回異なる平安・鎌倉時代の古典文学作品およびその作品に関する学術論文を取り上げ、テーマに沿って精読する。
単に現代語訳を確認するだけではなく、辞書や注釈書、学術書、学術論文など、読解に必要な工具を紹介し、「古典文学・古典文化を研究する」ために必要な基礎的手続きを理解することを目指す。

授業の到達目標

平安・鎌倉時代の古典文学・古典文化を研究するための専門的知識を獲得し、興味をもった事柄について自ら調査することができる。

成績評価の方法および基準

小テスト(60%)と最終レポート(40%)によって評価します。
小テストはLMSを用いて行い、毎回の授業に関する問題を出題します。提出時に採点され、誤答にはフィードバックがなされます。
最終レポートは「①題意理解 ②論理構成、考察力 ③表現、文字の正確さ ④知識理解 ⑤遵守」の5項目をルーブリックにより評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストはプリントを用意し、参考文献は授業時に紹介します。
参考文献

準備学修の内容

予習のために配布されたプリントを次の授業までに読んでおき、分からない言葉を辞書などを使って調べ、内容を理解しておく。

その他履修上の注意事項

 授業中の質問やコメントシート等を通じて、積極的な授業参加を求めます。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス 《講義》
第2回平安時代の文学・文化(1):『竹取物語』――登場人物の言葉遣い 《講義》
第3回平安時代の文学・文化(2):『伊勢物語』――歌物語の構造 《講義》
第4回平安時代の文学・文化(3):『宇津保物語』――長編物語の人物造形 《講義》
第5回平安時代の文学・文化(4):『蜻蛉日記』――日記文学の特徴 《講義》
第6回平安時代の文学・文化(5):『枕草子』――手紙の贈答の役割 《講義》
第7回平安時代の文学・文化(6):『紫式部日記』――歴史的背景と文学 《講義》
第8回平安時代の文学・文化(7):『源氏物語』――譬喩表現 《講義》
第9回平安時代の文学・文化(8):『堤中納言物語』――女性の生き方 《講義》
第10回平安時代の文学・文化(9):『今昔物語集』――説話の魅力 《講義》
第11回鎌倉時代の文学・文化(1):『方丈記』――災害の記録 《講義》
第12回鎌倉時代の文学・文化(2):『平家物語』――語られる文学 《講義》
第13回鎌倉時代の文学・文化(3):『とはずがかり』――自伝文学 《講義》
第14回鎌倉時代の文学・文化(4):『徒然草』――兼好法師の人物像 《講義》
第15回総括:古典文学のジャンル(オンライン) 《講義》