担当者 | 馬場 小百合教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [日本文化学科] | |
科目ナンバリング | JLT-211 |
この授業では平安・鎌倉時代の古典文学作品の読解、および古典文学作品に関する学術論文の読解を行う。
平安・鎌倉時代の古典文学作品を読むために必要な基礎知識(文化・習俗)について講義した後、古典文学作品の精読を通じて理解を深める。前期の授業では、壮絶な継子いじめの描写から日本版シンデレラ物語とも言われる、『落窪物語』を読む。
後期の授業では毎回異なる平安・鎌倉時代の古典文学作品およびその作品に関する学術論文を取り上げ、テーマに沿って精読する。
単に現代語訳を確認するだけではなく、辞書や注釈書、学術書、学術論文など、読解に必要な工具を紹介し、「古典文学・古典文化を研究する」ために必要な基礎的手続きを理解することを目指す。
平安・鎌倉時代の古典文学・古典文化を研究するための専門的知識を獲得し、興味をもった事柄について自ら調査することができる。
小テスト(60%)と最終レポート(40%)によって評価します。
小テストはLMSを用いて行い、毎回の授業に関する問題を出題します。提出時に採点され、誤答にはフィードバックがなされます。
最終レポートは「①題意理解 ②論理構成、考察力 ③表現、文字の正確さ ④知識理解 ⑤遵守」の5項目をルーブリックにより評価します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | テキストはプリントを用意し、参考文献は授業時に紹介します。 | ||
参考文献 |
予習のために配布されたプリントを次の授業までに読んでおき、指示された問いについて事前に考察し、分からない言葉を辞書などを使って調べてくる。
授業で配付されたレジュメや紹介された参考文献に目をとおし、次回の授業時までに疑問点を質問できるようにしておく。
授業中の質問やコメントシート等を通じて、積極的な授業参加を求めます。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス 《講義》 |
第2回 | 平安・鎌倉時代の文化・習俗(1):京の構造 《講義》 |
第3回 | 平安・鎌倉時代の文化・習俗(2):絵巻物の技法 《講義、グループワーク》 |
第4回 | 古典文学講読:『宇治拾遺物語』 《講義》 |
第5回 | 平安・鎌倉時代の文化・習俗(3):住居 《講義》 |
第6回 | 平安・鎌倉時代の文化・習俗(4):装束 《講義》 |
第7回 | 平安・鎌倉時代の文化・習俗(5):整容 《講義》 |
第8回 | 平安・鎌倉時代の文化・習俗(6):教養 《講義》 |
第9回 | 平安・鎌倉時代の文化・習俗(7):儀礼 《講義》 |
第10回 | 学術書、学術論文を読むための手順 《講義、グループワーク》 |
第11回 | 『落窪物語』を読む(1):解題 《講義》 |
第12回 | 『落窪物語』を読む(2):人物、物語の設定 《講義》 |
第13回 | 『落窪物語』を読む(3):恋愛と求婚の作法(1) 《講義》 |
第14回 | 『落窪物語』を読む(4):恋愛と求婚の作法(2) 《講義》 |
第15回 | 総括(オンライン) 《講義》 |