外国史Ⅱ
担当者能勢 和宏教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングHSG-102

授業の概要(ねらい)

日本に住むわたしたちにとってフランスという国は身近な国でしょうか?それとも縁遠い国でしょうか?わたしたちは食事、ファッション、芸術、スポーツなどを通してフランスに触れる機会を多く持っていますが、それを通して見るフランスは一面的なものでしょう。本授業では第一次世界大戦以降のフランス現代史を学ぶことで、受講者が各自フランスの新たな一面を発見することを目指します。

授業の到達目標

・フランス史に関する基礎知識を身に着ける
・広範な学問的関心と基礎知識を有する

成績評価の方法および基準

小テスト:30%、学期末試験:70%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『よくわかるフランス近現代史』剣持久木編ミネルヴァ書房

準備学修の内容

予習ではなく復習をしっかり行うようにしてください。授業各回でそれぞれ参考文献を紹介するので、論文であれば論文全体を、書籍であれば1章分を読み、復習にあててください。

その他履修上の注意事項

これまでに世界史・西洋史・フランス史を学んでいる必要はありません。授業中でもオフィスアワーの時間でも、積極的な質問は大歓迎です。

授業内容

授業内容
第1回・授業の概要と運営方法について説明する
第2回・フランスの基本データとフランス近代史の概括
・第一次世界大戦以前のフランス史を学ぶ
第3回・第一次世界大戦の影響
・フランスにとっての第一次世界大戦の意味と戦間期の状況を学ぶ
第4回・ガブリエル・シャネルと戦間期フランス
・シャネルが開拓した新たなファッションを通じて、戦間期フランスの特徴を知る
第5回・第二次世界大戦とフランス①
・対独傀儡政権とされるヴィシー政権の誕生を知る
第6回・第二次世界大戦とフランス②
・ヴィシー政権下のフランスで発生したユダヤ人弾圧を知る
第7回・第二次世界大戦とフランス③
・対独レジスタンス運動と戦後体制の出発について学ぶ
第8回・第二次世界大戦後のフランス①
・第四共和制の特徴を知る
第9回・第二次世界大戦後のフランス②
・知識人サルトル、ボーヴォワールの活躍について学ぶ
第10回・脱植民地化の進展
・インドシナとアルジェリアにおける独立戦争について学ぶ
第11回・第五共和制のフランス
・ドゴールによって創設された第五共和制の特徴を知る
第12回・「68年5月」の勃発①
・1968年に発生した史上最大規模の学生運動「68年5月」について学ぶ
第13回・「68年5月」の勃発②
・労働者運動と学生運動の関係と、運動の終結に至る経過を知る
第14回・「68年5月」後のフランス
・イヴ・サンローランのファッションにおける取り組みを通じて、「68年5月」の遺産を知る
第15回・オンライン授業
・授業を総括し、現代フランスの歩みから得られる教訓を考える