金融論特講Ⅱ
担当者二村 英夫教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [経済学研究科 経済学専攻]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

 当講義では、金融の基礎的な理論を習得するとともに、1950年代から現代までの日本の経済状況、金融政策の考え方とその効果について説明します。

授業の到達目標

 金融の基礎理論を習得し、金融自由化・グローバル化の進展具合や最近の金融政策に関わる問題への理解を深め、自分の考え方を深めること、現在の日本及び世界が抱える金融経済問題について理論的な理解をベースに正確に説明でき、問題の所在と解決の方向を説明できることを到達目標とします。経済学ばかりでなく経営や観光分野を目指す学生にも戦後から現代にいたる日本の抱えてきた金融問題をわかりやすく説明いたします。また、日本と中国の金融制度、金融政策の相違などにも注意して講義します。

成績評価の方法および基準

 授業中に出す課題(30%)と期末レポート(50%)に、その他(20%)として出席状況や積極的な授業への取り組み姿勢などを考慮して 総合的に評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
教科書
参考文献『中央銀行』白川 方明 著東洋経済新報社
参考文献『入門金融(第5版)』 黒田晁生 著東洋経済新報社
参考文献『金融読本(第30版)』島村高嘉 中島真志 著東洋経済新報社

準備学修の内容

 毎回の講義時に配布される授業資料をもとに復習することを薦めます。授業資料はLMSに掲載いたします。

その他履修上の注意事項

 金融論特講Ⅰと金融論特講Ⅱを継続して履修することを薦めます。第15回の「今学期のまとめ」はオンライン授業の予定です。社会情勢によっては、オンライン授業に切り替わることが予想されます。その場合は、授業資料、音声データ等で対応いたします。LMSの金融論特講Ⅱを常時チェックしてください。

授業内容

授業内容
第1回 オリエンテーション
第2回戦前水準への回復期と金融の役割 
第3回高度経済成長期を支えた金融規制と経済政策
第4回戦後の金融政策の光と影
第5回高度経済成長期の理論的な考え方
第6回石油ショック、円高の克服と金融政策
第7回インフレーションと失業
第8回バブルの時代(1980年代後半の経済状況)
第9回不良債権と金融再生の考え方
第10回デフレ不況と金融政策(量的緩和政策)
第11回リーマンショック、東日本大震災と金融政策(包括緩和政策)
第12回アベノミクスと金融政策(異次元緩和政策)
第13回最近の金融政策の内容と検証①(米国、EU,中国等の政策との比較)
第14回最近の金融政策の内容と検証②(新型コロナウィルスの影響と各国の経済政策)
第15回今学期のまとめ
最新の金融経済の問題と見通しに関するオンライン授業を予定しています