簿記原理Ⅱ
担当者徳山 英邦教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングACC-102

授業の概要(ねらい)

 この科目は簿記原理Ⅰの継続です。複式簿記の原理・原則を展開し、企業の経営活動を貨幣価値の側面から理解できるようになることを目標とします。具体的には、(1)「簿記手続きの一巡」の理解、(2)期中における各種取引の基本的処理の修得、(3)決算修正処理(適正な期間損益計算と、経営成績および財政状態の表示に不可欠)の意味を理解し、財務諸表の完成に至る全体像を把握することを目的とした内容です。この科目は、会計学、財務諸表論、国際会計論等の会計諸科目、さらに経営学系統の理解のための基盤となる内容になります。

授業の到達目標

 経済学部の学びの中の本科目の役割として、以下の2つを当初の成果目標とします。
1.企業経営における簿記・会計学の役割を理解し、説明できる。
2.企業経営に関する基礎的理論、事業展開に必要な資金の流れを理解し、説明できる。
 上記の学びを成果として、以下の2つを到達目標とします。
1.実社会の出来事について自ら学び、吸収することができる。
2.企業経営の場で生起する実践的課題に対処できる専門的な知識・スキルと態度を有する。

成績評価の方法および基準

 ①自ら学び、吸収する不断(普段)の態度の評価として授業各回のミニッツペーパーや受講姿勢等(65%)、②専門知識の修得力評価として小テスト(2,3回)、LMSを活用した課題(35%)を目安として、総合的に判断します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『エッセンス簿記会計』(第17版)新田忠誓、他著森山書店
参考文献『全経 簿記能力検定試験 公式テキスト 3級』新田忠誓監修ネットスクール出版
参考文献『全経 簿記能力検定試験 公式問題集 3級』新田忠誓監修ネットスクール出版

準備学修の内容

 「学びの種を蒔く回」と「収穫(修得)の実感を伴う回」のタイミングが各回で完結しない箇所があります。当日内の答えの照合をあせらずに、試行錯誤する時間を大事にしてください。過去2回分との関連学習60分、学習全体における今回の学びの位置づけの理解30分、その未消化領域の復習30分を目安に学習してください。

その他履修上の注意事項

 計算機、3色ペン、各回に配布済みのプリントを毎回持参して下さい。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス(授業の進め方、成績評価、履修上の留意点)、簿記の導入学習
第2回 簿記原理Ⅰの要点、簿記手続きの一巡、基本用語の確認
第3回 簿記上の現金預金の取引と、債権(資産)・債務(負債)
第4回 手形取引、その他の債権(資産)・債務(負債)
第5回 商品売買の取引(三分法、売上原価対立法):前期の学びの精緻化
第6回 売上原価の算定と売上総利益の計算とその意味(収益とこれに関連する費用の対応、資産と費用の関係)
第7回 決算修正(整理)の概観、全体像の把握
第8回 掛取引、債権の貸倒れの処理と貸倒引当金(資産と費用の関係)
第9回 固定資産取引と減価償却(資産と費用の関係)
第10回 有価証券取引(資産と費用の関係)
第11回 決算修正のまとめ(資産と費用の関係)
第12回 簿記手続きの一巡、決算の意義と財務諸表
第13回 商品有高帳、仕入帳、売上帳の作成
第14回 証憑と伝票制度、その他の補助簿の作成
第15回 学修内容の要約