日本経済史Ⅱ
担当者粟倉 大輔教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングECH-202

授業の概要(ねらい)

経済史とは、経済生活(人間の生存・発展に関わる基礎的な活動)の歴史である。この経済生活とは、日本を含む世界のどの地域でも、またどの時代においても、人間にとって必要不可欠なものといえよう。この流れをたどっていくことは、現代の経済システムが構築されてきたものを振り返り理解することでもある。本講義では、大正時代以降の経済史を取り上げる。国内経済の動きが中心となるが、それ以外にも、海外の情勢や日本との関係など経済活動の背景に起こった動きについても解説する。

授業の到達目標

①大正時代以降の経済の動きとその変化はもちろん、それらを取り巻く政治的・社会的な動きについても把握し説明できるようにすること。
②現代日本の経済や企業などをめぐる諸問題についても考察し説明する力を養うこと。
③歴史は単なる過去の事象ではなく、現代に生きる我々にも関係しているものであると認識すること。

成績評価の方法および基準

授業期間内に行う小テスト(全3回):30%
全15回授業終了後に行う最終試験:70%
なお、毎回の授業終了後には、その授業内容に関する復習問題の解答をLMSを通じて提出してもらう。この提出状況も評価に加味することがある。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書日本経済史1600-2015 歴史に読む現代浜野潔・井奥成彦ほか慶應義塾大学出版会、2017年
参考文献授業内で適宜紹介する。

準備学修の内容

こちらで作成するレジュメをもとに授業を進める。レジュメは授業実施前にLMSに掲載するので、履修者は各自ダウンロードして授業に臨むこと。
授業は時系列で進んでいくので、レジュメの読み返しといった前回内容の復習は必須となる。
また、レジュメには、内容に関係するキーワードを5~7個設定するので、その意味するところをしっかり理解・復習しておくようにすること。

その他履修上の注意事項

高校卒業時点での日本史の知識が必要とされる場面も出てくるので、そのことを踏まえたうえで履修の判断をすること。
前期の「日本経済史Ⅰ」、および「経済史概論」・「西洋経済史」・「アジア経済史」・「日本史概説」などについても履修しておくことが望ましい。
復習問題の解説は、次回授業の冒頭で行うほか、小テストについての解説も、実施した授業回の次回授業の冒頭で行う。
なお、全15回のうち、第14回については、LMSにコンテンツを掲載するオンライン授業となる。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション:日本経済史Ⅱの課題
第2回第1次世界大戦と日本
第3回1920年代の日本経済と経済政策
第4回金解禁問題と昭和恐慌
第5回高橋財政と重化学工業化
第6回戦時統制経済の展開
第7回敗戦と戦後改革
第8回戦後のインフレと経済復興
第9回ドッジ・ラインと朝鮮特需
第10回高度成長①:経済成長の実現
第11回高度成長②:成長の陰
第12回安定成長期の日本経済
第13回バブル経済と「失われた10年」
第14回2000年代以降の日本経済
第15回全体のまとめ