ベンチャー・ビジネス論Ⅰ
担当者大脇 淳一教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングMAN-305

授業の概要(ねらい)

ベンチャー・ビジネスとは冒険である。自身の技術やアイデアの新規性、秀逸性への過信により、新規事業が行き詰まることはよくあることである。しかし、失敗を恐れず、経済の成長と活性化の担い手としての次世代ベンチャーが期待されていることも確かである。
本講義では、様々なベンチャービジネスの実例を共に確認し、アントプレナーとしての直感を磨きながら、イノベーションを起こすことのできるベンチャーマインドを醸造していくことを目的とする。

授業の到達目標

・新規事業の典型的な失敗パターンを判断できるようになる。
・自身の仮説を事実に変える方法を身につける。
・創造的思考の基礎である知識を消化し、組み合わせ、関連性を浮き上がらせる直感を磨く。

成績評価の方法および基準

・第15回に実施する確認テストによって100%評価する。ただし、授業への参加度(授業アンケートへの回答等)も加点対象とする。
・確認テストは論述形式とし、これまでの講義ノートなど参照可能とする。事前に告知をし、様式等は試験当日に配布をするので、皆さんが自身で準備する必要はありません。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『アントプレナーの教科書』(著)ティーブン・G・ブランク・(訳)堤孝志、渡邉哲翔泳社
参考文献『まんがでわかるデザイン思考』(シナリオ・記事)小田ビンチ・(まんが)坂本薫・(監修)田村大小学館

準備学修の内容

・専門的な用語等については、講義内で適宜分かりやすく説明するので、予習の必要はありません。
・復習に関しては、講義で身につけた知識を日常で実践できるよう、意識をして生活を送ってみてください。
・新聞や雑誌、インターネット等で、関心の持てる記事などを見つけたら、スクラップをして、自身オリジナルの資料を作ってみてください。

その他履修上の注意事項

・板書等をメモできるノートや用紙を用意しておくことが望ましいです。
・資料の配布がある場合はLMSにアップロードするので、使い方を確認しておいてください。
・必要に応じて外部講師(ゲストスピーカー)に来てもらう場合があります。
・各回の講義は授業内容によりますが、皆さんの希望や進捗状況により、内容や進度、スケジュールは適宜変更する場合があります。
・状況によってオンライン授業に変更になった場合は、受講生の皆さんの不利益にならない形で、講義や模擬の形態を変更し、情報を伝えるので心配しないでください。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
第2回ベンチャー・ビジネスとは
第3回個人事業の苦悩と挑戦
第4回イノベーションとは
第5回製品開発モデル
(このやり方のどこが悪いのか?。では、代替案は何か?)
第6回顧客開発モデル①
(確信への4つのステップ。スタートアップの4つの市場タイプ。)
第7回顧客開発モデル②
(製品開発と顧客開発を同期させる。顧客開発プロセス。)
第8回顧客発見①
(顧客発見のプロセス。合意を得る。仮設の記述。)
第9回顧客発見②
(仮設の検証と洗練。製品コンセプトの検証と洗練。確認)
第10回顧客実証①
(顧客実証プロセスの概要。販売の準備。エバンジェリストユーザーへの販売。)
第11回顧客実証②
(企業と製品のポジショニング。確認)
第12回顧客開拓①
(顧客開拓プロセスの概要。市場投入の準備。企業と製品のポジショニング。)
第13回顧客開拓②
(企業の市場参入/製品の市場投入。需要開拓。)
第14回組織構築
(組織構築とは何か)
第15回講義全体のまとめと確認テスト