サブカルチャー論
担当者田島 悠来教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [社会学科]
科目ナンバリングSOC-236

授業の概要(ねらい)

本講義では、現代文化を構成するメディア・コンテンツ、なかでも、映画、テレビドラマ、アニメ(マンガ原作のものも含む)、バラエティ、リアリティショーといった映像コンテンツを主たる素材として、社会学の基礎的な枠組みのなかで、メディアを通じたコミュニケーションに焦点を当てながら、アイデンティティ、ジェンダー、恋愛、労働、オタク等、現代社会の諸問題にかかわる重要なトピックスや現象について考え、その成果を発表してもらいます。以上を通して、社会学的な見地から自分の考えを述べることができるようになること、身近なメディア表象(メディア・コンテンツによってつくられるイメージ)の分析により現代社会の諸問題について具体的に考察する視点を育むこと、さまざまな考え方・価値観に触れることで他者への理解を深めることを目指します。

授業の到達目標

社会学的な見地から自分の考えを述べることができる
メディア表象の分析により現代社会の諸問題について具体的に考察する視点を育む
多様な考え方・価値観に触れることで他者への理解を深める

成績評価の方法および基準

 平常点50%:各回の授業で当該回に関連した小レポート課題を与え授業時間内で回答してもらいます(ただし受講人数や情勢によってはLMSから提出してもらうこともあります)。その回答をもって社会学の基礎を踏まえて自分自身のことばで考えを述べられるようになっているかを評価します。また、回によってはディスカッション等のグループワークやペアワークを実施し、積極的な授業への参加度もはかります。
 課題発表50%:授業の総まとめとして個人ないしグループで(受講生の人数によって決定するため授業中に別途指示する)メディア・コンテンツの表象分析の成果を発表してもらいます。発表内容において、授業に関連した現代社会をめぐる諸問題について考察する視点をもてているか、多角的な捉え方をできているかをはかります。なお、課題発表は対面で実施予定ですが、状況によってはオンラインで行う場合もあります。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書各回に関連した資料を配布します。
参考文献『コミュニケーションの社会学』長谷正人・奥村隆編(2009)有斐閣
参考文献『映画は社会学する』西村大志・松浦雄介編(2016)法律文化社

準備学修の内容

授業の概要に記載したトピックスについて関心を持ち、また、授業内容に記載したメディア・コンテンツに触れて考察を深めること。その際、帝京大学図書館(MELIC)を積極的に活用すること。

その他履修上の注意事項

講義中、他の学生の学習する権利を侵害する行為、または受講態度に甚だしい問題があると判断した場合は退出を命じることがあるので注意すること。各回の授業内容は受講生の学修状況や新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況に応じて変更する場合がある。また、取り上げるコンテンツはタイムリーな社会的出来事や受講生の興味関心に従って変更する場合がある。
今般の情勢に対応して教室収容人数の関係で履修人数を制限する可能性がある。その場合は「インフォーメーション」や初回の授業等で説明するので注意すること。
なお、学期中少なくとも1度はオンライン授業を実施する(※便宜的に15回目を「オンライン形式」としているが、実際の日程等は受講生と相談の上決定する)。適宜LMSの「連絡事項」を活用することもあるので注意すること。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
授業の進め方の説明、イントロダクション
第2回メディア・コミュニケーションと表象分析
第3回対話・権力
:ドラマ『監獄のお姫さま』から考える
第4回行為と演技
:映画『ディア・ドクター』から考える
第5回ジェンダー/セクシュアリティ①
:ドラマ『おっさんずラブ』から考える関係性
第6回ジェンダー/セクシュアリティ②
:恋愛リアリティショー、ジャニーズから考える異性愛至上主義
第7回親密性と労働
:ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』から考える
第8回アイデンティティ/他者①
:映画『ロスト・イン・トランスレーション』から考えるオリエンタリズム
第9回アイデンティティ/他者②
:ドラマ表象にみる女性オタク像
第10回多元的現実
:映画『羅生門』から考える
第11回ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!』を素材に現代社会について考えよう①映像鑑賞
第12回ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!』を素材に現代社会について考えよう②まとめ
第13回課題発表①
第14回課題発表②
第15回課題発表③(オンライン形式※)