メディア発達史Ⅱ
担当者田島 悠来教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [社会学科]
科目ナンバリングSOC-226

授業の概要(ねらい)

 私たちの生きる社会は、メディア技術の発達に影響を受け、また、人びとの欲求がメディアの発達を促してきた歴史を持っています。本講義では、戦後日本の社会的な変容を、メディア発達や人気コンテンツの移り変わりの歴史から読み解きます。具体的には、雑誌、テレビ番組(ドラマやアニメ)といったマス・メディアから、現代のソーシャルメディアまで取り上げ、それらの担い手としての主には若年層のファン、産業の最新動向にも目を向けていきます。
それぞれのメディア/コンテンツが生まれ人気を獲得していく背景を踏まえつつ社会との関連のなかでメディアの変化を捉えた上で、デジタル化やグローバル化が進行するなかでのこれらメディア/コンテンツの機能について再考することを目指します。

授業の到達目標

 メディア/コンテンツ発展の歴史をその社会背景とあわせて捉えることができるようになる
 メディア/コンテンツの機能について自分なりの見解を述べることができるようになる
 過去の資料や事柄に目を向け、そこから現代社会を見つめ直す視点を持つことができる

成績評価の方法および基準

 平常点50%:各回の授業で当該回に関連した小レポート課題を与え授業時間内に回答してもらいます。その回答をもって授業の理解度をはかります。
 期末レポート50%:授業の総まとめとして授業全体を踏まえたレポート課題を提示し、過去のメディア/コンテンツを参照しつつ、現在のメディア/コンテンツの置かれている状況に留意しながらその機能について考察する能力を養えているかどうかをはかります。LMSから提出してもらいます。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書各回に関連した資料を配布します。

 
参考文献

準備学修の内容

 メディア/コンテンツに接する習慣を持つこと。これらの資料/史料が所蔵されている帝京大学図書館(MELIC)をはじめ各種図書館を積極的に活用すること。

その他履修上の注意事項

講義中、他の学生の学習する権利を侵害する行為、または受講態度に甚だしい問題があると判断した場合は退出を命じることがあるので注意すること(授業と関係のない私語やゲームや動画視聴、音楽鑑賞、スマートフォン操作)。各回の授業内容は受講生の学修状況や新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況に応じて変更する場合がある。
なお、初回授業はガイダンスとしてオンラインによる授業(オンデマンド形式として1回目の対面授業開始以前にLMSで配信予定)実施する。新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況を踏まえながら受講生と相談の上一部オンライン授業や講義形式以外の授業を実施する場合がある。適宜LMSの「連絡事項」を活用することもあるので注意すること。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス(オンライン形式)
第2回 現在のメディア状況とマス・メディアのおこり(9/16実施、対面1回目)
第3回 週刊誌からみる1950年代
第4回 表現の自由とプライバシーの侵害:映像資料から考えよう
第5回 大衆社会の到来と60年代の雑誌:『平凡パンチ』
第6回 広告媒体化と70年代の雑誌:『an・an』『non-no』
第7回 細分化と80年代の雑誌:『POPEYE』『Olive』
第8回 アニメと声優のメディア史
第9回 テレビドラマのメディア史①
 テレビドラマ全般
第10回 テレビドラマのメディア史②
 朝ドラ(ゲストスピーカーによるオンライン授業の可能性も)
第11回 ソーシャルメディアとデジタルネイティブ
第12回 ソーシャルメディアとZ世代
第13回 メディア・コンテンツ産業の最新動向①
 産業全体の動向
第14回 メディア・コンテンツ産業の最新動向②
 メディア/コンテンツ区分別の動向
第15回 総まとめ