担当者 | 田島 悠来教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [社会学科] | |
科目ナンバリング | SOC-225 |
私たちの生きる社会は、メディア技術の発達に影響を受け、また、人びとの欲求がメディアの発達を促してきた歴史を持っています。そして、日本を代表するポピュラー文化の一つに数えられる「アイドル」も、メディアとともに発展してきた一種のメディア文化と言えます。本講義では、1970年代から現在に至るまでの「アイドル」文化の歴史を紐解き、「アイドル」に関連した情報を読み解くことを通して、「アイドル」やそのファンという身近な存在からメディアを介した人と人とのコミュニケーションのあり方とその変化、そうした背景としてある日本を軸とした社会の移り変わりの様子を学んでいきます。また、海外の「アイドル」と比較することで、グローバルな社会状況を踏まえつつ「アイドル」文化を見つめていきます。
メディア発展の歴史をその社会背景や社会状況とあわせて捉えることができるようになる
「アイドル」文化とメディア・コミュニケーションとの関係性を説明できるようになる
平常点50%:各回の授業で当該回に関連した小レポート課題を与え授業時間内で回答してもらいます(ただし受講人数や情勢によってはLMSから提出してもらうこともあります)。その回答をもって授業の理解度をはかります。また、回によってはディスカッション等のグループワークやペアワークを実施し、積極的な授業への参加度もはかります。
課題発表50%:授業の総まとめとして個人ないしグループで(受講生の人数によって決定するため授業中に別途指示する)「アイドル」文化について調べた結果を発表してもらいます。発表内容において、「アイドル」とメディアの歴史や相互の関係性を理解できているかをはかります。なお、課題発表は対面で実施予定ですが、状況によってはオンラインで行う場合もあります。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 各回に関連した資料を配布します。 | ||
参考文献 | 『ポスト情報メディア論』 | 岡本健・松井広志編(2018) | ナカニシヤ出版 |
「アイドル」とメディア文化に興味を持ち、日々関連の情報やコンテンツにアクセスするとともに、授業中に紹介する参考文献を読み、適宜帝京大学図書館(MELIC)を積極的に活用すること。
講義中、他の学生の学習する権利を侵害する行為、または受講態度に甚だしい問題があると判断した場合は退出を命じることがあるので注意すること。初回に詳しく説明する。各回の授業内容は受講生の学修状況や新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況に応じて変更する場合がある。
今般の情勢に対応して教室収容人数の関係で履修人数を制限する可能性がある。その場合は「インフォメーション」や初回の授業等で説明するので注意すること。
なお、学期中少なくとも1度はオンライン授業を実施する(※便宜的に15回目を「オンライン形式」としているが、実際の日程等は受講生と相談の上決定する)。適宜LMSの「連絡事項」を活用することもあるので注意すること。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンスおよびイントロダクション メディア文化としての「アイドル」 |
第2回 | 「アイドル」前史:映画とスターの時代 |
第3回 | 1970年代:雑誌でつくられるイメージ |
第4回 | 1980年代:テレビ全盛、歌番組のなかの「アイドル」 |
第5回 | 1990年代:アイドル冬の時代とジャニーズの台頭 |
第6回 | 2000年代~2010年代:アイドル戦国時代とメディアとの関わり方 |
第7回 | アイドルとファン①ファン/ファンダム、「親衛隊」 |
第8回 | アイドルとファン②「担当」「推し」「推し活」 |
第9回 | オーディション番組の歴史①『スター誕生!』 |
第10回 | K-POPのメディア活用とその戦略①:K-POPとは何か |
第11回 | K-POPのメディア活用とその戦略②:BTSを事例に |
第12回 | オーディション番組の歴史②「PRODUCE101シリーズ」「Nizi Project」「Girls Planet 999」 |
第13回 | 課題発表① |
第14回 | 課題発表② |
第15回 | 課題発表③(オンライン形式※) |