メディア倫理
担当者田所 承己教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [社会学科]
科目ナンバリングSOC-317

授業の概要(ねらい)

 この授業は、広義のメディア事象やメディアが直接間接に関わる社会問題、あるいは社会的に議論を呼んでいる具体的な事象を素材として採り上げ、メディアが関わる社会事象に対するクリティカルな視点や社会学的な捉え方を培うことを目的とします。講義では、やらせ問題から人種差別問題、アイドルの「奴隷契約」問題、ネットメディアの著作権問題、映画賞とポリティカル・コレクトネス、音楽と自粛問題、ダンスと風営法など、近年広く議論を呼んできた事象を採り上げることで、幅広い多様な事象を社会学的に捉える視点を涵養していきます。
 この授業では、授業時間の後半にグループワークやペアワークを行った上でリアクションペーパーを記入してもらい、その回のトピックに関する理解を深める作業を行います。

授業の到達目標

 (1) メディアに関わる社会問題を自分なりに論理的に説明することができる
 (2) メディアに関わる社会問題を専門的用語を用いて説明できる
 (3) 授業で学んだ社会学の視点から様々な社会問題をめぐる現象を自分なりに説明できる

成績評価の方法および基準

 ・リアクションペーパー:50%(授業中に提出:毎回、授業で学んだトピックに関連する内容を自分なりに論理的に説明する)
 ・小レポート2回:50%(授業で学んだ社会学の視点から特定の現象を専門用語を用いて説明する)
 ※フィードバック方法
 ・リアクションペーパーに関しては毎回、授業内で解説やコメントを行う
 ・小レポートに関しては提出後の次の授業回で解説やコメントを行う

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『踊ってはいけない国、日本』磯部涼編河出書房新社
参考文献『音楽が聴けなくなる日』宮台真司 ・永田夏来 ・かがりはるき集英社
参考文献『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック』ドミニク・チェンフィルムアート社
参考文献『ライブカルチャーの教科書』宮入恭平青弓社
参考文献『テレビだョ!全員集合―自作自演の1970年代』長谷正人編青弓社

準備学修の内容

 ・授業で学んだ社会学の視点からメディアに関わる様々な社会問題を専門用語を用いて説明する小レポートの作成

その他履修上の注意事項

 ・この授業ではグループワークやペアワークも行う関係上、対面授業となる点に留意してください。
 ・授業計画は、受講生の関心や社会情勢によって適宜変更します。
 ・この授業ではグループワーク等を行う関係上、定員を設けています。定員を超えた場合は選抜となるため、第1週の出席と課題提出が必須となります。

授業内容

授業内容
第1回 オリエンテーション
第2回 サッカーと人種差別問題
第3回 リアリティショーとやらせ問題
第4回 韓国アイドルの「奴隷契約」問題
第5回 路上ライブと法規制
第6回 テレビの凋落とその未来
第7回 中間まとめ
第8回 中間講評と事例考察
第9回 アイドルの肖像権問題
第10回 ネットメディアと著作権概念のゆくえ
第11回 ダンスと風営法
第12回 音楽と自粛問題
第13回 アカデミー賞とポリティカル・コレクトネス
第14回 音楽と政治の関係
第15回 期末レポート相互評価と講評