メディア社会論Ⅰ
担当者田所 承己教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [社会学科]
科目ナンバリングSOC-315

授業の概要(ねらい)

 この授業は「メディアの社会学」入門です。メディア分野に関する初学者向けの授業となります。具体的なメディア現象を素材として採り上げ、メディア文化やメディア現象を「社会学」的に分析するとはどういうことなのか基礎的な理解を深めることを目的とします。講義では、おもにポピュラー音楽を素材として、メディア産業、テレビやラジオなどのマスメディアや番組コンテンツ、マルチメディアやウェブメディア、文化産業、メディアの受け手や作り手、メディア文化のグローバル化、メディア媒体の変遷などの学習項目を採り上げ、それらの事象の仕組みや事象間の相互関係を社会学的に捉える視点を培っていきます。
 この授業では、授業時間の後半にグループワークやペアワークを行った上でリアクションペーパーを記入してもらい、その回のトピックに関する理解を深める作業を行います。

授業の到達目標

 (1)日常的なメディア事象を自分なりに論理的に説明することができる
 (2)メディア現象を専門的用語を用いて説明できる
 (3)授業で学んだメディア社会学の視点から様々な現象を自分なりに説明できる

成績評価の方法および基準

 ・リアクションペーパー:50%(授業中に提出:毎回、授業で学んだトピックに関連する内容を自分なりに論理的に説明する)
 ・小レポート2回:50%(授業で学んだメディア社会学の視点から特定の現象を専門用語を用いて説明する)
 ※フィードバック方法
 ・リアクションペーパーに関しては毎回、授業内で解説やコメントを行う
 ・小レポートに関しては提出後の次の授業回で解説やコメントを行う

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『私たちは洋楽とどう向き合ってきたのか』南田勝也編花伝社
参考文献『K-POP : 新感覚のメディア』金成玟岩波書店
参考文献『ポピュラー音楽から問う』東谷護編勁草書房
参考文献『グローバリゼーションと音楽文化』木本玲一勁草書房
参考文献『拡散する音楽文化をどうとらえるか』東谷護編勁草書房
参考文献『ポピュラー音楽へのまなざし』東谷護編勁草書房
参考文献『さよならアメリカ、さよならニッポン』マイケル・ボーダッシュ白夜書房

準備学修の内容

 ・授業で学んだメディア社会学の視点から特定の現象を専門用語を用いて説明する小レポートの作成

その他履修上の注意事項

 ・この授業ではグループワークやペアワークも行う関係上、対面授業となる点に留意してください。
 ・授業計画は、受講生の関心や社会情勢によって適宜変更します。

授業内容

授業内容
第1回 オリエンテーション
第2回 ポピュラー音楽のグローバル化①:ロック(1960年代~70年代)
第3回 ポピュラー音楽のグローバル化②:ニューミュージックの誕生(70年代)
第4回 ポピュラー音楽のグローバル化③:本格的なポップの定着(80年代)
第5回 ポピュラー音楽のグローバル化④:ヒップホップ(90年代)
第6回 ポピュラー音楽生産とその変容⑤:K-POP(00年代)
第7回 J-POPの誕生と音楽ビジネス
第8回 ラジオ番組と音楽
第9回 中間まとめ
第10回 中間講評と事例考察
第11回 音楽とライブ
第12回 ダンスと音楽
第13回 ポピュラー音楽消費とネットメディア
第14回 オーディション番組
第15回 期末レポート相互評価と講評