アジア経済論特講Ⅱ
担当者奥田 英信教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [経済学研究科 経済学専攻]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

1)過去50年間に世界で最も素晴らしいパフォーマンスを達成したのはアジア経済です。世界経済におけるアジア経済の重要性は今後も更に高まっていくと言われています。また日本経済とアジア経済はますます一体化が進んできています。この授業では、①アジア経済の成功の理由、②成長の原動力は何か、③これから何が成長のための課題になってくるのかについて、学びます。
2)アジア経済の発展を捉えるには、工業化、貿易、技術開発、国際資金移動、など多面的な検討が必要です。また、本質を捉える理論的な視角も不可欠です。個人ではなかなか読み切ることが難しいハイレベルのテキスト『現代東アジア経済論』を使って、これらの問題をしっかり理解できるようにします。
3)アジア経済に関わる仕事をする人、基礎知識としてアジア経済を知りたい人を歓迎しています。

授業の到達目標

①アジア経済の成功や成長の原動力は何かについて、経済学の理論で理解し説明できるようになる。
②具体的なデータを用いて、アジア経済の発展のメカニズムを理解し説明できるようになる。
③日本を含む世界経済とアジア経済との関係について、理解し説明できるようになる。

成績評価の方法および基準

各章ごとの200字感想文(50%)と期末レポート(50%)の総点数で評価します。
合理的な理由が無くて無断欠席を2回すると、不合格になります。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『現代東アジア経済論』三重野・深川編著ミネルヴァ書房
参考文献なし

準備学修の内容

①授業の進行に合わせてテキストの該当箇所に予め目を通してきてください。テキストの中で理解ができない箇所を、事前にメモして授業に参加することを勧めます。
②少人数の授業なので、授業中に遠慮なく質問してください。そのことが、次の授業の準備するための重要なステップになります。

その他履修上の注意事項

授業では『現代東アジア経済論』をテキストとして使います。この本は、国別ではなくテーマ別に問題を取り扱っているところに特徴(メリット)があり、アジア経済論に関する日本語テキストの中でベストであると思います。このテキストを、兎に角、深く読み込んでください。アジア経だけでなく現在の世界経済について、あなたの見方が大きく変わるのではないかと思います。

授業内容

授業内容
第1回テキスト「5.東アジアにおける産業集積」(1回目)
第2回テキスト「5.東アジアにおける産業集積」(2回目)
第3回テキスト「5.東アジアにおける産業集積」に関連する資料について議論
第4回テキスト「6.国際金融環境と東アジア経済」(1回目)
第5回テキスト「6.国際金融環境と東アジア経済」(2回目)
第6回テキスト「6.国際金融環境と東アジア経済」に関連する資料について議論
第7回テキスト「7.アジアの金融システム」(1回目)
第8回テキスト「7.アジアの金融システム」(2回目)
第9回テキスト「7.アジアの金融システム」に関連する資料について議論
第10回テキスト「8.経済発展の北東アジアモデル」
第11回テキスト「9.東南アジア経済」
第12回テキスト「10.東南アジア移行経済」
第13回テキスト「11.東南アジアの経済統合」
第14回期末レポートの中間発表
第15回期末レポートの報告