担当者 | 中谷 直司教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [社会学科] | |
科目ナンバリング | SOC-310 |
【障碍などで配慮が必要な場合は、LMS上に記載するメールアドレスに連絡を下さい(大学からの連絡は履修が最終確定して以降になるため】
国際関係を学術的に理解・分析する方法は、国際関係社会論Ⅰ(前期)で主に取り上げたリアリズムに限らない。後期では、国際社会における対立や競争を最重視するリアリズムではなく、協力の可能性を重視するリベラリズムに焦点をあわせ、国際関係論の分析枠組への理解を深める。そのために、国際関係史の展開と併せて国際関係論の概観し,代表的な理論・アプローチの特質と,その背後にあった問題関心を説明する。
授業では担当者の講義だけでなく、講義と関連する報道記事等を踏まえたクラス内討議を基本的には毎回実施し、受講生の能動的な学習の促進を図る。その上で、各テーマに関連した発表課題にいくつかの班にわかれて取り組みし、授業内で発表し、全体で議論する。こうすることで、国際社会がより安定し、平和で、かつ公正なものとなるためには、どのような問題を克服しなければならないのかを、クラス全体のディスカッションを通じて考察する。
・自らの問題を国際政治を中心とする国際社会の問題と関連づけて具体的に考察して表現できる。
・国際社会を理解するにあたって、国際関係論・国際政治学と社会学、経済学、哲学など隣接分野がどのような関連にあるのかを説明できる。
・グローバルな社会状況に関心を持ち、自分と異なる背景をもつ人々と価値観・文化・歴史を尊重しながら積極的に交流できる。
*2つ以上でA評価、3つでS評価
・授業参加60%(リアクションペーパーの内容;ディスカッションへの参加;新聞記事のミニプレゼン)
・グループ発表40%(グループワークでの貢献と活躍、課題の提出状況、プレゼンテーションの完成度、質問された数)
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 用いない | ||
参考文献 | 『国際体制の展開』 | 木畑洋一 | 山川出版社 (世界史リブレット) |
参考文献 | 『政治学 補訂版』 第7~9章,第14章,第16章 | 久米郁男 ほか編 | 有斐閣(有斐閣ストゥディア) |
参考文献 | 『国際政治学をつかむ 新版』 | 村田晃嗣 ほか | 有斐閣(有斐閣ストゥディア) |
参考文献 | 『国際関係理論 第2版』 | 吉川直人、野口和彦 | 勁草書房 |
参考文献 | 『国際政治史──主権国家体系のあゆみ』 | 小川浩之, 板橋拓己, 青野利彦 | 有斐閣(有斐閣ストゥディア) |
参考文献 | 『政治学の第一歩〔新版〕』 | 砂原 庸介, 稗田 健志, 多湖 淳 | 有斐閣(有斐閣ストゥディア) |
・授業内容にそくした新聞記事(オンライン記事)をLMSの掲示版に投稿し、趣旨を説明する2分ミニプレゼンの準備をする(1人1-2回程度担当)。
・他の受講生がLMSの掲示板に投稿した記事に目を通し、自分の考えや疑問点をメモとしてまとめる。
・グループ発表に向けて、関連する報道記事等の文献の収集と読解、班員との意見交換、スライド作成を行う。
(1)講義は配付する資料(レジュメ)を用いて行う。あわせて、関連するビデオ教材なども使用し、理解の促進を図る。
(2)受講生の関心や受講生の数に応じて、進度や内容を一部調整することがある。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション──授業の目的と進め方、受講に当たっての注意/国際関係社会論Iの復習・要約 |
第2回 | 冷戦はなぜ起こったか──第二次世界大戦終結前後の国際政治史 |
第3回 | 第2次大戦後の国際政治学の発展1──機能主義から新機能主義へ |
第4回 | 第2次大戦後の国際政治学の発展2──コヘインとナイの複合的相互依存論 |
第5回 | K・ウォルツの構造分析──ネオ・リアリズム、ネオ・リベラリズムの出現 |
第6回 | K.ウォルツ以後の国際政治学1――覇権安定論 |
第7回 | K.ウォルツ以後の国際政治学2──レジーム論 |
第8回 | K.ウォルツ以後の国際政治学3──新自由主義制度論 |
第9回 | 冷戦後の国際政治学1──コンストラクティヴィズム |
第10回 | 冷戦後の国際政治学2──合理的選択論 |
第11回 | 期末発表のためのグループワーク1:テーマの設定 |
第12回 | 期末発表のためのグループワーク2:関連文献を踏まえたディスカッション |
第13回 | 発表課題のプレゼンテーション1 |
第14回 | 発表課題のプレゼンテーション2 |
第15回 | オンライン実施──国際社会における協力と約束 |