日本語コミュニケーションⅡ
担当者中沢 紀子教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリングJLN-102

授業の概要(ねらい)

 前期と同様、日本語とはどのような特徴を持つ言語なのか、そしてその奥にあるコミュニケーションとは何なのかを考えていく。また、後期は私たちを取り巻く社会と言葉の関係について観察していく。私たちはある特定の言葉を聞いただけで、その使用者の性別(男性か女性か)や出身地(関東出身か関西出身か)などがわかってしまうことがある(例:「あたし」「俺」「わし」)。私たちが使用している日本語は、地域差・世代差・性差など様々な社会的要素と大きく関係している。授業では、身近な日本語の諸問題を取り上げ、私たちを取り巻く社会と言葉の関係について観察していく。

授業の到達目標

 ・日本語を客観的に考察し、説明することができる。
 ・日本語の一般的特徴を説明することができる。

成績評価の方法および基準

 テスト(60%)・(授業等で実施する)課題(40%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 授業ではプリントを配布する。
参考文献

準備学修の内容

 授業では、レポートを課すことがある。準備学修では、その際に必要な言語事例をそろえておくことが求められる。この事例採取については、授業時に指示する。

その他履修上の注意事項

 授業内で感想・現在気になっている言葉などコメントを書いてもらうことがある。
 また回によって、ペア・グループワークを行う。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス(前期の復習・「日本語を客観的に分析してみよう」)
第2回 言葉の意味①(「語種」について学ぶ。)
第3回 言葉の意味②(「語種・略語」について学ぶ。)
第4回 言葉の意味③(「類義語」について学ぶ。)
第5回 言葉の意味④(「類義語・反義語」について学ぶ。)
第6回 言葉の意味⑤:(「辞書」について学ぶ。)
第7回 言葉の意味⑥:(辞書を用いたグループ活動を行う。)
第8回 言葉の意味⑦:(辞書を用いたグループ活動を行う。)
第9回 日本語コミュニケーション①(コミュニケーションのくせ)
第10回 日本語コミュニケーション②(コンテクスト)
第11回 日本語の地域差①(方言について学ぶ。)
第12回 日本語の地域差②(新方言について学ぶ。)
第13回 テストと解説
第14回 日本語コミュニケーション③(コミュニケーションの実践を行う。)
第15回 LMS授業:到達目標の確認を行う(日本語話者が気づかない日本語)。